京都産業大学の英語対策
本記事では京都産業大学の英語対策について記載しています。
京都産業大学の英語の配点は100点満点で、試験時間は80分です。
目標得点率は70%以上に設定して対策していきましょう。
各問の傾向と対策
●全体の傾向
大問は全部で8題、問題数は52問です。
長文中の空所補充、長文読解、同じ意味になる文の選択、会話問題、文の整序問題、文章の最後に入る文の選択、文法・語法問題、アクセント問題という構成です。
問題の難易度は標準的である一方、問題の種類と量が多いのが特徴です。
熟考しなければ解けない問題はありませんが、その分、速く解いていく必要があります。
●大問1(長文の空所補充)
問題数は6問で、長文中に空所があり、そこに入る表現を判断する問題です。
文章と選択肢で使用されている単語のレベルは標準的であり、意味がわからなくて選択できない可能性は低いと思います。(それすら覚えていなかったら当然わからない単語だらけになると思いますが)
解法は文脈で判断することが基本となります。
文脈からあらかじめ何が入りそうか予測する、もしくは選択肢の消去法で回答していきましょう。
200語程度の短い文章なので5分前後で解き終わることが目標です。
●大問2(長文読解)
問題数は7問で、文章の内容を問う問題です。
500語程度の文章で、段落は6~9個なので、大体1~2段落に1つの問題があります。
段落ごとに読んで、設問を検証し、次の段落に進むという解き方で処理していきましょう。
最後には必ず文章のタイトルを選ぶ問題があるので、段落ごとに読みつつ文章の主題も考えて対処してください。
20分前後で解き終わることが目標です。
●大問3(同じ意味になる文の選択)
問題数は4問で、与えられた英文の内容を伝える文として正しいものを選ぶ問題です。
英文を適切に言い換えているものを選ぶ問題なので、普段の学習から英語表現の言い換えに注目して勉強する必要があります。
例えば、too ~ to やso ~ thatなど高校入試でもよくでる問題や、unknownをnobody knowsと言い換えていたり、in my opinionをI believeに言い換えているなどがあります。
その他、比較表現やasや分詞構文など文脈によって意味が確定するものにも注意が必要です。
文法での判断のみならず、文の意味でも判断するものがあるので多角的に検証して確定しましょう。
5~10分程度で解き終わることが目標です。
●大問4(会話問題)
会話文は2個あり、問題数は8問です。
2人の会話が展開され、会話の流れに沿って適切な表現を空所に入れていく問題です。
会話表現はたまに出てきますが、基本的には会話の流れから判断する問題です。
実際に会話に参加したつもりで選択肢を判断していきましょう。
10分程度で解き終わることが目標です。
●大問5(文の整序問題)
問題数は2問で、与えられた英文に続くA~Dの最も適切な配列を選ぶ問題です。
一般的に苦手とする受験生が多い問題ですが、4つの選択肢の最初のアルファベットはそれぞれA、B、C、Dとなっているため、最初の文がわかればすぐに答えることができます。
注目するポイントはitやtheyなどの代名詞です。代名詞が指し示す単語が1文目になければ、1文目の次に来るはずがありません。
例えば、実際に2021年度に出題された問いですが、最初の文が”There have been long discussions as to how many calories almonds have.”となっており、選択肢に”Why is it becoming less and less?”があります。
この”Why is it…”のitは最初の文で出てくる単語をどれも指していませんよね?
したがって、この選択肢は最初の文に続きません。
また、theやalso、接続詞などもヒントにして選んでいきましょう。
10分程度で解き終わることが目標です。
●大問6(文章の最後に入る文の選択)
問題数は3問で、短い文章があり、その文章の最後に入る文を選ぶ問題です。
大問1と同様に文脈で判断しましょう。
5~10分程度で解き終わることが目標です。
●大問7(文法・語法問題)
問題数は15問で、一つの文の中に2~3つの空欄があり、その中に入る表現を選ぶ問題です。
まれに「語句不要」という選択肢もあります。
文法は時制、動名詞、不定詞、分詞、受動態、関係詞の出題が多く、その他接続詞や前置詞などの設問もあります。
almostやmostの用法の区別や、all,each,everyの用法の区別など、曖昧にしがちな表現も出題されるので『ネクステージ』をはじめとした標準的な問題集・参考書で知識を整理しておきましょう。
10分程度で解き終わることが目標です。
●大問8(アクセント問題)
問題数は5問です。
選択肢は4つあり、下線部の発音が他の3つと異なるものを1つ選ぶ問題です。
ややこしいアクセントは出題されず、普段から発音に気をつけて単語を覚えていれば即答できるものが多いです。
単語集で覚えるのが苦手な人は『ネクステージ』などの問題集にまとめてあるものを使用して覚えていくといいでしょう。
5分程度で解き終わることが目標です。
全体的に標準レベルであり、単語集や文法・語法問題集をそれぞれ1冊ずつと基礎的な英文解釈と長文読解演習をやりきっていれば難なく回答できる構成となっています。
逆にいうと上記のものをやりきれていなければ対応することはできませんので、甘く見ないようにしましょう。