成蹊大学(文学部A方式)の英語対策

本記事では成蹊大学文学部A方式の英語対策について記載しています。
*2020年度入試までの情報です。

文学部の英語の配点は学科ごとに異なります。

英語英米文学科:200点満点
日本文学科:100点満点
国際文化学科、現代社会学科:150点満点

試験時間は60分です。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問はぜんぶで4つです。
語句整序問題、会話問題、読解問題①、読解問題②という構成です。
試験時間が60分であるため、1題あたり15分という短時間で解いていく必要があります。
日本語訳をする問題もありますので、英文解釈の練習を積んでおきましょう。
基本的な語彙、イディオム、文法、語法は瞬時にアウトプットできる必要があります。

●語句整序問題(大問1)
問題数は10問です。
空所が5つ空いており、3に入る語句を選択する問題です。選択肢の中には不要な語が1つ含まれています。

日本語をもとにあてはめていけば正解にたどり着けるような問題ではなく、英語独特の言い回しを問われることが多いので、整序問題対策や基本例文の暗唱を重点的にやっていきましょう。

英語独特の言い回しとは、「なぜ彼女は怒っているのですか?」→”What made her angry?”といったことです。”Why is she angry?”という直接的な表現は問われないということです。

問題数が10問ということで、1問あたりにかけられる時間は約1分~1分30秒というところです。

●会話問題(大問2)
会話問題は会話の流れに続くように空所に入るフレーズを選択する問題、内容一致(不一致)問題などです。
どの会話問題でも同じことですが、会話内容から推測してフレーズや語句を選択していきます。

また、会話表現をインプットしていきましょう。そのまま問われることは少ないですが、知らないと会話の内容がわかりづらいことがあります。

例えば、”Where are you off to?”はどういう意味かわかりますか?
「どこに行くの?」というカジュアルな表現で、実際に多用されている表現なのですが、自分から興味を持って調べたり、会話表現をまとめたものを覚えていかないとわかりません。

●読解問題①(大問3)
大問3の読解問題は英問英答です。
主に空所補充問題、内容に関する質問、下線部の意味、内容一致問題、タイトル決定問題などです。
問題内容は私立でよく出題されるものばかりですので、他の私立大学の問題を演習として使用しても効果的です。

基礎~標準レベルの単語、文法、語法をインプットし、英文解釈をやったあとに多読をしていきましょう。
英問英答なので、問題文の読み違えにも注意しなければいけません。

●読解問題②(大問4)
大問3とほとんど同じ長さの長文で、問題文は大問3と違い日本語です。
空所補充や下線部の内容を選ぶ問題など大問3と同じ設問もありますが、異なる点は日本語訳があるところです。

英文和訳の問題を出す私立大学は少ないですが、英文解釈の練習を積んでいれば難なく対応することができます。構文が特別難しいということはなく、使用されている文法や語法も基本的です。
省略されている語が何かや、何を指しているかを前後の文から確認して正確に訳しましょう。

問題のレベルは標準的ですが、時間が短いので過去問演習をする中で時間感覚を身につけていきましょう。