日本女子大学(家政・文・理学)の英語対策

本記事は日本女子大学の家政学部・文学部・理学部における英語の対策について記載しています。

日本女子大学の家政学部・文学部・理学部の英語は90分100点満点です。

目標得点について

日本女子大学の合格最低点(受験科目合計点)はおおよそ得点率が65%~75%あたりで推移しています。

なので、英語を得点源としたい受験生は75~80%以上、苦手な受験生でも65~70%は得点したいところです。

特に人気学部である家政学部は年度によっては全体で80%近く得点しないと合格しない場合があります。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
問題は長文2題、整序問題、文法・語法・熟語表現の穴埋め問題、和文英訳です。
90分あるので、1問あたりに時間をかけても間に合います。
しかし、整序問題、文法・語法・熟語表現の穴埋め問題は基本的なものばかりなので、あまり時間をかけないようにしたいところです。
和文英訳に関しては和文英訳を出題する大学の中ではかなり基本的ですが、そもそも和文英訳は練習していないと書けないので、整序問題、穴埋め問題ばかり勉強せず、基本的な例文集を暗唱できるようにして、基本構文を無意識でアウトプットできるようにしましょう。

戦略①
最初に文法、語法、熟語表現問題、整序問題をやり、長文に時間をかける。

戦略②
長文を先に時間をかけて解いて、文法、語法、熟語表現、整序問題を瞬時に処理する。

過去問に取り組むときはこの2つのパターンで練習してみてください。

●長文問題①(目標解答時間:25分、目標得点率:70%以上)
長文を読み、12~13問程度の設問に答えていく形式です。
問題の種類は下線部の単語の意味に近いものを選ぶ問題文中の空欄に入る表現を選ぶ問題段落の内容に合っているもの / 間違っているものを選ぶ問題文章のタイトルにふさわしいものを選ぶ問題が主となっています。

単語の意味を判断する問題はそもそも指定の単語の意味を知っているかという点と文脈からふさわしいものを判断できるかという点は試されています。
単語は基本的なものばかりなので、基本~標準レベルの単語集をしっかり覚えましょう。

文中の空欄に入る表現を選ぶ問題は各選択肢の単語の意味は基本的なものばかりなので、文脈をしっかり読み取って回答しましょう。ありえないものは消去して(だいたい2個にしぼられます)いくと選びやすいです。

段落の内容に合っているもの / 間違っているものを選ぶ問題は、各段落にアルファベットが書いてあり、毎段落で内容を確認させる設問があります。すべて読んでから回答すると、内容を忘れてしまう可能性があるので、段落を読み終わったら、そのつど問題を解く方法で進めましょう。

文章のタイトルにふさわしいものを選ぶ問題はセンター試験の過去問が対策に適しています。
文全体を要約したときに、どのような内容になるのかを考えて選択肢を選びましょう。

●長文問題②(目標解答時間:25分、目標得点率:70%以上)
長文を読み(大問1よりは短いです)、7つの設問に答えていく形式です。
問題の種類は空欄に入れるのに適しているものを選ぶ問題、日本語訳、アクセント問題が主となっています。

空欄に入れるのに適しているものを選ぶ問題は大問1と同じように、文脈で判断します。
熟語表現が並んでいる場合がありますので、基本的なものはおさえておきましょう。

日本語訳の問題は構文と基本的な表現をおさえていることが前提です。
theがあるから「その」、some,anyがあるから「いくつかの」などと訳すのは中学で卒業してほしいところです。
指示語が単体で文中にある場合(this,themなど)、その内容を訳した方がよさそうです。
文は長くなく、長文演習をする前にしっかり精読(構文を正確にとりながら和訳していく練習)をやっていた人は難なく訳せます。
和訳したあとに見落とした表現などがないか確認しましょう。

アクセント問題については下線部の単語の同じ部分(母音)で強く読む単語を選ぶ問題です。
アクセントの規則はありますが、時間がかかってしまうので普段から単語を声に出して覚えましょう。athleteなどのカタカナ英語で発音しているとわからない問題が出題されているので、日本語と英語で強く読む位置が違う単語には気を付けましょう。
*athleteは”a”が強く読むところです。日本語のアスリートだと「リ」を強く読んでしまうのではないかと勘違いしてしまいます。

●整序問題(目標解答時間:10分、目標得点率:80%以上)
全部で5問あり、不要な単語がある整序問題です。
4つの選択肢の中で2つは最初の3文字が同じです。
このどちらかが答えとなる場合が多いので、実質ほとんど4択ではありません。
文の一部を並べかえるので空欄の前と後ろも確認しましょう。

文法・語法・熟語表現の穴埋め問題(目標解答時間:10分、目標得点率:80%以上)
全部で10問で、空欄に入るものを4つの選択肢の中から選ぶ問題です。
基本~標準レベルで難易度の高い問題はありませんので、基本~標準レベルの文法・語法・熟語表現の問題集を使いましょう。

●和文英訳(目標解答時間:10分、目標得点率:70%以上)
和文英訳が2題あります。
和文英訳問題でありがちな、日本語独特の表現を英訳させる問題ではなく、基本的な例文を覚えていればそのまま使うことによって回答できるものばかりです。
和訳と同じように英語にし忘れている表現がないか確認しましょう。
同レベルの英訳問題は学習院大学の問題が該当しますので、時間があれば取り組んでみましょう。

全体的に問題の種類が豊富で勉強すべきことが多そうですが、内容はあくまで基本~標準レベルなので必要以上に身構える必要はありません。
基本を大切にして、いろいろな参考書、問題集に目移りせず、一つのものを完璧にするようにしていきましょう。