札幌医科大学(前期日程)の化学対策

本記事では札幌医科大学(前期日程)の化学対策について記載しています。

化学の試験時間は2科目で120分で、配点は200点です。

化学の試験がある学部は医学部のみです。

札幌医科大学の入試情報

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各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・二酸化硫黄の溶解平衡、ヘンリーの法則の適用
設問×7
・イオン結晶の格子、希薄溶液の性質(凝固点降下)、溶解度積
設問×6
・窒素酸化物の化学平衡、五酸化二窒素の分解速度(1次反応)
設問×9
2・14族元素(C, Si, Sn, Pb)の性質、鉛蓄電池の計算
設問×8
・消毒用エタノールと次亜塩素酸の化学、pHと殺菌効果
設問×6
・実在気体のふるまい、ファンデルワールスの状態方程式
設問×6
3・脂肪酸の異性体、アルコールの毒性と代謝(エリスリトール等)
設問×11
・芳香族化合物の分離、アミノ酸(グルタチオン)の構造決定
設問×8
アルケンの酸化開裂(構造決定)、ホルムアルデヒドと樹脂
設問×9

「医学・生命」に関連した題材: 消毒薬の作用(2024年)、糖アルコールの体内代謝(2025年)、グルタチオン(2024年)など、医学部を意識したテーマが頻出です。

理論化学の比重が極めて高い: 無機や有機の問題であっても、その背景にある「化学平衡」「反応速度」「電離定数」などの理論的な考察・計算を執拗に問うてきます。

「導出過程」と「理由説明」: 単に答えを出すだけでなく、立式過程の記述や、100字程度の理由説明(記述)が合否を分けるポイントになっています。

グラフの読み取り・作成: 反応速度のグラフ作成(2023年)や、実在気体のPV/nRTグラフの判定(2023年)など、データの視覚的処理能力が試されます。

●対策

① 理論化学:平衡と速度を完璧にマスターする

札幌医科大の攻略には、化学平衡(電離平衡・溶解度積・圧平衡)と反応速度の深い理解が不可欠です。

対策: 2025年の「二酸化硫黄の溶解とpHの関係」 のように、複数の平衡が絡む問題で正確に立式する練習を積んでください。1次反応の速度式や半減期の扱いにも慣れておきましょう。

② 医学系テーマへの順応

対策: 消毒薬(エタノール、次亜塩素酸)、アミノ酸・タンパク質、糖類、薬物の代謝といったトピックを重点的に。教科書のコラムや、医療系入試向けの参考書で背景知識を補強しておくと、問題文の理解がスムーズになります。

③ 記述力・論証力の強化

対策: 「なぜ実在気体は状態方程式からずれるのか」「なぜpHによって殺菌力が変わるのか」といった問いに対し、キーワード(分子間力、分子の大きさ、分子状/イオン状の比率など)を漏らさず、論理的に説明する練習をしてください。

④ 正確な計算と有効数字の意識

対策: 25℃における水のイオン積や気体定数などを用いた数値計算が多いため、計算体力をつける必要があります。2次試験では「有効数字3桁」での解答も求められるため、端数処理のミスは厳禁です。

⑤ 有機化学:分離操作と構造決定

対策: 2024年の「芳香族の分離」 のように、分液ろうとを用いた抽出の原理(酸・塩基の強弱)を整理しましょう。構造決定は、アルケンの酸化(過マンガン酸)やヨードホルム反応など、典型的な反応から構造を導く訓練が必要です。

まとめ:強化すべきポイント

理論: 平衡・速度の計算を最優先で仕上げる。

記述: 100字程度の論述問題に慣れる。

高分子: 生命現象に絡むアミノ酸や糖の構造・性質を徹底する。

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