札幌医科大学(前期日程)の物理対策

本記事では札幌医科大学(前期日程)の物理対策について記載しています。

物理の試験時間は2科目で120分で、配点は200点です。

物理の試験がある学部は医学部のみです。

札幌医科大学の入試情報

札幌医科大学の公式サイトの情報をご確認ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・エレベーター内のバネとおもりの運動
設問×6
・板の重心と支点のつり合い、tanの計算
設問×6
・壁のある空間での斜方投射、反発係数
設問×6
2・磁場中を並進・回転する導体コイル
設問×6
・傾いたレール上を動く2つの金属棒
設問×6
・温度によって抵抗値が変化する回路(ブリッジ等)
設問×7
3・放射性崩壊(α・β崩壊)、核反応、半減期
設問×7
・P-V図を用いた理想気体の状態変化、熱サイクル
設問×6
・水を満たした溝の屈折、視覚的な重なりの限界値
設問×5

「力学」と「電磁気」は必須: 第1問は力学、第2問は電磁気で固定されています。

第3問は分野が流動的: 熱力学、波動、原子の中から1分野が出題されます。2025年度は医学部で軽視されがちな「原子」が正面から問われました。

標準的だが、設定が「ひねってある」: 単純な公式適用ではなく、「エレベーターの中でのバネ」や「斜めになった正方形コイルの磁場進入」など、状況設定を正確に把握する思考力が求められます。

文字式による導出が中心: 数値を代入する計算問題よりも、与えられた文字を使って関係式を導く設問が大半を占めます。

●対策

① 「原子」分野を絶対に捨てない(2025年度の教訓)

医学部受験生は原子分野を後回しにしがちですが、2025年度は第3問が丸ごと原子分野でした。

対策: 放射性崩壊による質量数・原子番号の変化 、半減期の対数計算 、質量欠損などの基本事項は、共通テストレベルを超えて「記述」できるようにしておく必要があります。

② 図形的な考察力を磨く

特に波動や電磁気で、図形(角度や屈折の関係)を数式化する力が試されます。

電磁気: 2025年度の「傾いた正方形コイル」のように、磁束を貫く有効面積を三角関数を用いて正確に処理する訓練をしてください。

波動: 2023年度の「水の中をのぞき込む問題」のように、光路を自分で作図し、スネルの法則を適用する力を養いましょう。

③ 文字式の計算体力と「導出過程」

対策: 最終的な答えだけでなく、途中の「力のつり合い」や「エネルギー保存」の式を論理的に記述する練習をしてください。札幌医科大は解答欄に考え方を記させる形式が多いため、部分点を確実に拾う記述力が重要です。

④ 複合的な状況設定への慣れ

対策: 慣性力が働く系でのバネの伸び(2025年度)や、2つの動く金属棒の相互作用(2024年度) など、複数の物理現象が絡む問題を重点的に演習しましょう。名問の森(河合出版)などの標準〜発展レベルの問題集で、初見の状況に対応する力を鍛えるのが効果的です。

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