小樽商科大学(前期日程)の国語対策

本記事では小樽商科大学(前期日程)の国語対策について記載しています。
国語の試験時間は100分で、配点は200点です。
小樽会場の問題を分析しています。
小樽商科大学の入試情報
| 年度 | 区分 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 合格最低点 |
| 2025 | 一般選抜(前期日程・昼) | 280 | 632 | 560 | 305 | 301 | 1018.5/1400(72.8%) |
| 一般選抜(後期日程・昼) | 70 | 400 | 193 | 98 | 67 | 695/900(77.2%) | |
| 一般選抜(前期日程・夜) | 20 | 153 | 146 | 26 | 26 | 498/800(62.3%) | |
| 2024 | 一般選抜(前期日程・昼) | 280 | 659 | 591 | 301 | 294 | 835.5/1400(60.1%) |
| 一般選抜(後期日程・昼) | 70 | 352 | 139 | 108 | 71 | 651/900(72.3%) | |
| 一般選抜(前期日程・夜) | 20 | 92 | 83 | 26 | 25 | 458/800(57.3%) | |
| 2023 | 一般選抜(前期日程・昼) | 280 | 623 | 559 | 304 | 292 | 798/1400(57.0%) |
| 一般選抜(後期日程・昼) | 70 | 392 | 167 | 108 | 79 | 652/900(72.4%) | |
| 一般選抜(前期日程・夜) | 20 | 101 | 93 | 28 | 25 | 446/800(55.8%) |
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 問題一 | ・現代文(55点) 出典:『嫉妬論ー民主社会に渦巻く情念を解剖する-』山本圭 1. 漢字問題(書き・記述)×5 2. 空所補充問題×3 3. 文の補充 4. 空所補充問題(記述) 5. 抜き出し問題(16字) 6. 内容一致×5 7. 記述説明問題(100字) | ・現代文(55点) 出典:『消費社会を問いなおす』貞包英之 1. 漢字問題(書き・記述)×5 2. 抜き出し問題(18字) 3. 抜き出し問題(5字) 4. 空所補充問題 5. 記述説明問題(75字以内) 6. 抜き出し問題×2 7. 内容一致×5 | ・現代文(55点) 出典:『教養としての言語学』鈴木孝夫 1. 漢字問題(書き・記述)×5 2. 空所補充問題(漢字4字) 3. 空所補充問題×5 4. 抜き出し問題×2 5. 記述説明問題(70字以内) 6. 空所補充問題×12 |
| 問題二 | ・古文(45点) 出典:『うたたね』 1. 漢字問題(書きと読み・記述)×6 2. 空所補充問題×4 3. 文の補充×2 4. 抜き出し問題 5. 空所補充問題×2 6. 抜き出し問題 7. 二重傍線部の現代語訳 8. 記述説明問題(30字) | ・古文(45点) 出典:『源氏物語』 1. 漢字問題(書きと読み・記述)×5 2. 抜き出し問題×3 3. 空所補充問題×3 4. 抜き出し問題(4字) 5. 和歌の内容に関する問題×2 6. 記述説明問題(30字以内) 7. 二重傍線部の現代語訳 | ・古文(45点) 出典:『九州の道の記』 1. 漢字問題(書きと読み・記述)×5 2. 抜き出し問題×3 3. 空所補充問題 4. 空所補充問題 5. 二重傍線部が指している人物 6. 傍線部の現代語訳 7. 記述説明問題(30字以内) |
| 問題三 | ・現代文(55点) 出典:『機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ』久保明教 1. 漢字問題(書き・記述)×5 2. 空所補充問題×5 3. 抜き出し問題(25字以内) 4. 抜き出し問題 5. 記述説明問題(120字以内) 6. 内容一致(すべて) | ・現代文(55点) 出典:『増補 日本語が滅びるときー英語の世紀の中で』水村美苗 1. 漢字問題(書き・記述)×5 2. 抜き出し問題(5字) 3. 空所補充問題×5 4. 文の補充 5. 内容一致×5 6. 抜き出し問題(15字) 7. 記述説明問題(120字以内) | ・現代文(55点) 出典:『増補 責任という虚構』小坂井敏晶 1. 漢字問題(書きと読み・記述)×5 2. 空所補充問題×5 3. 抜き出し問題(5字) 4. 抜き出し問題(漢字3字) 5. 文章の補充 6. 内容一致×5 7. 記述説明問題(100字以内) |
| 問題四 | ・漢文(45点) 出典:『白氏文集』白居易 1. 漢字問題(読み・記述)×3 2. 二重傍線部の漢字と同じ意味で漢字を用いている熟語 3. 二重傍線部の読み方 4. 抜き出し問題 5. 空所補充問題×2 6. 記述説明問題(50字以内) 7. 傍線部の現代語訳×2 8. 返り点をうつ | ・漢文(45点) 1. 漢字問題(読み・記述)×5 2. 二重傍線部の漢字と同じ意味で漢字を用いている熟語 3. 二重傍線部の漢字 4. 傍線部の書き下し文×2 5. 傍線部の現代語訳×2 6. 空所補充問題×5 | ・漢文(45点) 出典:『論語』子罕、「陋室銘」劉禹錫 1. 傍線部の書き下し文×2 2. 傍線部の現代語訳 3. 波線部に関する問題 4. 白文に直す 5. 点線部の返り点 6. 空所補充問題 7. 記述説明問題 |
●対策
① 100字超の論述力を鍛える(現代文対策)
各大問のトドメとなる長文記述が合否を分けます。
対策: 本文の言葉をただつなげるのではなく、「A(原因・前提)なのでB(結論)」という論理構成を自分で組み立てる練習が必要です。特に指定されたキーワード(2025年なら「自由とは」「主観的感覚」「因果律」など)を過不足なく盛り込む訓練を積みましょう。
② 和歌の修辞と古文常識(古文対策)
対策: 助動詞などの文法だけでなく、和歌のルールを完璧にしてください。小樽商科大の古文は「この歌は誰が誰に、どのような意図で送ったか」という対人関係の理解を重視します。文学史的知識(伊勢物語の踏まえなど)も役立ちます。
③ 白文への対応と書き下し(漢文対策)
対策: 句法(使役・受身・反語など)をマスターするのはもちろん、返り点がない「白文」の状態からでも文構造を掴めるようにしましょう。書き下し文の問題では、助詞・助動詞をひらがなにするルールを徹底してください。
④ 100分という時間の戦略的配分
大問4題を100分で解くのは非常にタイトです。
目安: 現代文(2題で50分)、古文(25分)、漢文(20分)、見直し(5分)。
練習: 過去問演習の際、100字記述に時間をかけすぎないよう、骨子作成に3分、執筆に5分といった時間配分を体に染み込ませてください。
⑤ 丁寧な文字(楷書)の意識
募集要項や注意事項に「楷書で丁寧に書くこと」という指示が繰り返されています。採点者に正確に伝わる文字を書くことも、立派な入試対策です。
