岩手大学(前期日程)の物理対策

本記事では岩手大学(前期日程)の理工学部、農学部、獣医学部の物理対策について記載しています。


各学部の配点は下記の通りです。

理工学部(化学コース)550
理工学部(化学コース以外)、農学部300
教育学部(学校教育(理数教育=数学、理科、特別支援教育>、獣医学部200


理工学部、農学部、獣医学部は2科目で120分で、教育学部は90分です。

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各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・小球の投射(斜方投射)、台の上での衝突、摩擦のある面上での運動
設問×8
・2物体の運動と摩擦、重心位置、垂直抗力の導出、相対加速度
設問×7
・ばねによる小球の射出、台との衝突(反発係数)、斜面上の運動
設問×6
2・氷の加熱(融解熱・蒸発熱)、比熱の計算、断熱変化、熱サイクル(ポアソンの法則)
設問×7
・氷と水の混合(熱平衡)、比熱・融解熱の計算、理想気体の状態変化(T-V図)
設問×6
・比熱の測定実験(電熱器による加熱)、熱サイクル(P-V図)、熱効率の導出
設問×7
3・ドップラー効果(反射板を含む)、光の干渉(回折格子)、放射線(ガンマ線の波長・半減期)
設問×10
・光の干渉(薄膜の干渉)、屈折の法則、光路差の導出、可視光の色
設問×9
・正弦波の式(y-tグラフ)、波の反射(固定端)、ドップラー効果
設問×6
4・磁場中を動く導体棒、力のつり合い、回転コイルによる誘導起電力
設問×8
・磁場への閉回路の進入(電磁誘導)、外力のグラフ描画、アラゴの円盤の原理
設問×12
・電場・磁場中の荷電粒子の運動(ローレンツ力)、円運動、周期の計算
設問×6
5・重心運動と相対運動、ばねによる単振動の周期、慣性力を伴う単振動
設問×6
・小球の衝突(弾性・非弾性)、単振り子の周期、エネルギー保存則
設問×6
・床・壁との衝突を繰り返す小球の運動、無限等比数列の和を用いた計算
設問×6

網羅性と標準的な難易度: 難問奇問は少なく、教科書の章末問題〜入試標準レベルの良問が中心です。しかし、全分野から均等に出るため、苦手分野を作ると致命傷になります。

グラフ作成・読み取り: 2024年の「電磁誘導の外力グラフ」や2025年の「加熱による温度変化グラフ」のように、物理現象を視覚化する力が問われます。

論理的な導出過程の重視: 「導出過程も示すこと」という指示が随所にあり、結果だけでなく数式の組み立て方が採点対象になります。

原子分野の常連化: 他大学で手薄になりがちな「原子」が、大問5の一部や独立した設問として頻出しています。

●対策

① 苦手分野をゼロにする「全方位学習」

対策: まずは「力学・熱・波動・電磁気・原子」の5分野すべてについて、重要公式の導出と基本例題を完璧にしましょう。特に「原子」と「熱力学」を後回しにせず、早期に標準レベルまで仕上げることが、他受験生に差をつけるポイントです。

② 「導出過程」を書く練習

対策: 日頃の問題演習から、答えだけを出すのではなく、「エネルギー保存則より」「力のつり合いより」といった根拠となる法則名を明記し、論理的な答案を作成する習慣をつけてください。

③ グラフの描画と物理的意味の理解

対策: 変化の境界(衝突時やスイッチ切り替え時など)で値がどう変わるか、1次関数(直線)か2次関数(放線)か、あるいは指数関数的かを意識してグラフを描く練習を積んでください。

④ 計算力の強化(特に有効数字)

対策: 2024年の薄膜の干渉や、2025年の氷の加熱問題のように、具体的な数値を代入して計算する問題が多いです 。有効数字2桁〜3桁の指示を守り、ケアレスミスを防ぐ計算体力を養いましょう。

⑤ 電磁誘導と単振動の深化

対策: 大問4の電磁誘導(導体棒)と、大問5の単振動(ばね・慣性力)は、岩手大学が好むテーマです。運動方程式から加速度を出し、そこから速度や変位の関係を導く一連の流れをスムーズにこなせるようにしてください。

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