弘前大学(前期日程)の物理対策

本記事は弘前大学(前期)の物理対策について記載しています。
弘前大学の物理は学部ごとに配点が異なります。
| 理工学部(物質創成化学、自然エネルギー) | 650 |
| 理工学部(地球環境防災、電子情報工、機械科学) | 500 |
| 教育学部(学校教育学科(小学校・中学校(理科)) | 400 |
| 理工学部(数物科学科(数学理科選択)) | 300 |
| 医学部(放射線技術科学、検査技術科学) | 200 |
試験時間は90分です。
弘前大学の情報
弘前大学の公式サイトを確認してください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・浮力と抵抗力がある中の運動 設問×3 | ・等速円運動と水平投射 設問×4 | ・浮力と単振動 設問×3 |
| 2 | ・気体分子運動論と熱サイクル 設問×2 | ・直流回路(複雑なスイッチ切り替え) 設問×7 | ・熱サイクル(P-V図、T-V図) 設問×7 |
| 3 | ・放射性崩壊と電磁場中の粒子運動 設問×3 | ・原子物理(コンプトン効果) 設問×3 | ・コンデンサーと加速度センサー(慣性力) 設問×4 |
力学:流体・単振動・円運動の融合
- 単なる力学的な運動だけでなく、浮力(アルキメデスの原理)や流体の抵抗力を絡めた問題が頻出です(2023年、2025年) 。
- 基本原理から微分方程式的な思考を問う設問(「十分時間が経過した後の速さ」など)も含まれます 。
熱力学:気体分子運動論と第一法則の深い理解
- 数式による定義の説明(モル比熱とは何か、など)を求める論述的な設問があります 。
- 定積・定圧・等温・断熱といった各過程における熱量・仕事・内部エネルギーの関係を正確に立式する力が問われます。
電磁気:回路とコンデンサーの動的な理解
- スイッチの切り替えによる回路の変化(2024年)や、加速度(慣性力)によって極板間隔が変化するセンサーの原理(2023年)など、「物理現象と電気回路の融合」が特徴です 。
原子:3年連続の出題(重要!)
多くの大学で軽視されがちな原子分野が毎年必ず出題されています。
コンプトン効果(2024年)、放射性崩壊と半減期(2025年)、電磁場中での粒子の運動(2025年)など、標準的なモデルを正確に計算させる問題が中心です 。
●対策
① 原子分野を「得点源」にする
他大学に比べて原子分野の比率が非常に高いです。
- 対策: コンプトン効果、光電効果、核反応、半減期の計算は完璧にしましょう。2025年のように、電磁気学(ローレンツ力)と融合するパターンも多いため、分野を跨いだ学習が効果的です 。
② 「定義」と「理由」を言葉で説明できるようにする
単に公式を当てはめるだけでなく、「なぜそうなるのか」というプロセスを問う設問が目立ちます。
- 対策: 「終端速度に達する理由」 や「モル比熱の定義と大小関係」 など、教科書にある基本原理を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
③ 力学における「浮力」と「抵抗力」のマスター
弘前大の力学では、空気抵抗や液体中の運動が好んで出題されます。
- 対策: 重力・浮力・抵抗力の3つの力のつり合い、および運動方程式の立式をスムーズに行えるようにしましょう。
④ 誘導に乗る力の養成
大問は小問(1)〜(4)程度で構成され、段階的に難易度が上がります。
対策: 前問の結論を使って次の問いを解く「誘導形式」に慣れるため、過去問演習の際は「どの値が定数で、何が変数か」を常に意識しながら解き進める訓練が必要です。
