東京農工大学(前期日程)の生物対策

本記事では東京農工大学(前期日程)の生物対策について記載しています。

生物の試験時間は2科目で160分で、配点は農学部が2科目で300点で、工学部が2科目で400点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

東京農工大学の入試情報

東京農工大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・免疫
設問×7
・体液、循環系
設問×8
・恒常性、腎臓、肝臓
設問×10
2・細胞膜、呼吸、アミノ酸、オペロン、光合成
設問×9
・動物の受容器
設問×8
・筋肉、筋収縮、呼吸
設問×10
3・発生のしくみ、細胞分化
設問×4
・植物ホルモン
設問×6
・転写と翻訳、スプライシング、シグナル伝達系
設問×6
4・遷移、物質生産
設問×6
・スミレの進化
設問×7
・進化、生物多様性、生態系
設問×4

知識の暗記に加えて、資料読解や実験考察を含む思考力が問われる構成になっています。
大問4題という構成が定番で、1問あたり約15〜20分で解くペースが想定されます。

●対策
まず、出題傾向として特に目立つのは「動物・植物の生理・構造」と「遺伝・生殖」の2つの分野です。
これらの分野から大問が複数設けられており、それぞれ選択+記述+論述形式で出題されることが多いです。
また、文章量や条件がやや長めで、資料(グラフ・表・模式図)を読み取りながら答えを導く実験・観察考察問題が頻出しています。
知識だけで対応できる問いもありますが、安定して高得点を狙うには「なぜその現象が起きるか」を理解し、文章(問題文)を速く正確に読める力が重要になります。

次に対策ですが、まずは基礎知識を幅広く確実に押さえることが不可欠です。
動物・植物の生理、細胞・代謝、遺伝・生殖、進化・生態など、生物の主要分野を満遍なく学び、用語をただ暗記するのではなく、その意味・仕組み・変化の背景を理解することが大切です。
特に遺伝・生殖分野では実験設定を読み取る力も問われるため、交配、遺伝子発現、分離・独立・連鎖の原理などを整理しておきましょう。

次に、資料読解・実験考察型問題に慣れることが必要です。
過去問や問題集を用いて、グラフや図、データから何を読み取るべきか、どの知識を使って考察すべきかを練習してください。
「文章を読む→模式図を整理する→知識と結びつけて答えを論理的に説明する」という流れを訓練しておくと、問題文の長さにも対応できます。

また、記述・論述形式の問題に備えて、自分の言葉で説明する練習も忘れてはなりません。
神経・ホルモン・免疫など、生理現象を図で整理しながら「どのように働くか」を短くまとめる習慣をつけると、記述問題で得点を伸ばせます。

時間配分にも留意してください。問題数が多めであり、1問あたり15〜20分程度で解く想定ですので、焦らずしかし効率的に読む・考える・書くを行う訓練が必要です。

最後に、過去問演習を通して出題パターンや思考の流れを体得することが非常に有効です。
過去問を何年分か解き、「どの単元がどのように出題されるか」「どの問いで思考を要するか」「記述では何が問われているか」を分析し、弱点を補強しておきましょう。

以上のように、東京農工大学の生物では基礎知識の理解+資料・実験考察力+記述力という三つの力がバランスよく求められています。
これらを意識した学習を積み重ねることで、安定して得点を取る実力が身につきます。

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