東京農工大学(前期日程)の化学対策

本記事では東京農工大学(前期日程)の化学対策について記載しています。

化学の試験時間は2科目で160分で、配点は農学部が2科目で300点で、工学部が2科目で400点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

東京農工大学の入試情報

東京農工大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・油脂、セッケン、合成洗剤、浸透圧、コロイド溶液
設問×7
・気体の溶解度
設問×7
・電離平衡・電離定数、緩衝液、ソルベー液
設問×5
2・14元素とその化合物、共有結合の結晶と構造・密度計算、結合エネルギー
設問×8
・15族元素とその化合物、水溶液の電気分解
設問×8
・気体に関する総合
設問×6
3・アミノ酸、ペプチド
設問×6
・芳香族化合物の反応に関する総合
設問×7
・芳香族化合物の反応に関する総合
設問×6
4・合成繊維、アミノ酸、反応エンタルピーとヘスの法則、機能性高分子
設問×7
・重合反応
設問×7
・金属イオン化傾向と電池に関する総合
設問×2

理論化学の割合が高く、出題数の半数以上を占めるという分析もあります。
さらに、理論・無機・有機を越えた「融合型」問題が多く出題されており、単一分野に偏った知識では対応が難しい構成になっています。
加えて、工学部・農学部など理系学科を対象とするため、計算量・設定の読み取り量ともにやや多めという特徴も見られます。

●対策
次に対策ですが、まず理論化学を重点的に固める必要があります。
平衡、酸塩基、電池・電気分解、熱化学など定番分野が、問題数の多くを占めているため、公式・反応・概念を正しく理解し、式を自分で立てられる練習を重視してください。
理論化学で理解が浅いと、設定を読み取る問題や融合問題で大きく失点する可能性があります。

次に、無機・有機だけでなく「融合分野」の演習を増やすことが重要です。
例えば、無機反応を理論的に解析させる問題、有機反応と物理量(反応速度・収率など)を結びつける問題など、複数の知識を組み合わせる力が問われます。
良問集で融合テーマの演習を積み、どのように複数分野がリンクして出題されているかを意識して取り組むと効果が出ます。

さらに、時間制限を意識した訓練が必要です。
長文・複雑な設定の問題が多いため、読解に時間を取られると計算まで到達できなくなるケースが多くなります。

したがって、問題文を読んだ段階で「何が問われているか」「どの分野の知識を使うか」を迅速に判断し、図や板書に整理しながら解き進める訓練をしてください。

演習教材としては、標準〜少し難レベルの問題を使い、反応式の立て方・数値の扱い・文章から条件を読み取る力を鍛えることをお勧めします。
そして、過去問演習も必ず取り入れ、東京農工大学化学の出題パターン、設問の誘導、文章量・時間配分感覚を掴むようにしてください。
初めは時間制限なしで丁寧に解き、慣れてきたら本番同様の制限付きで回数を重ねることで、実戦力が上がります。

総じて、東京農工大学の化学では「理論分野の基礎を固める」「無機・有機を超えた融合問題に対応できる力を養う」「読解+計算を時間内に行える訓練をする」ことが合格に直結します。
これらを意識して学習を進めれば、得点の安定化が期待できます。

難関国立大学対策のまとめはこちら!↓

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