東京農工大学(前期日程)の物理対策

本記事では東京農工大学(前期日程)の物理対策について記載しています。

物理の試験時間は2科目で160分で、配点は農学部が2科目で300点で、工学部が2科目で400点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

東京農工大学の入試情報

東京農工大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・剛体、単振動
設問×3
・万有引力、天体の運動
設問×3
・斜方投射された物体の運動、はね返り係数
設問×7
2・熱力学第1法則、熱機関・熱サイクル
設問×4
・光の干渉(ニュートンリング)
設問×3
・気体分子の運動、気体の内部エネルギーと仕事
設問×8
3・コイルを含む直流回路、交流回路
設問×4
・コンデンサーを含まない直流回路/半導体、ダイオード
設問×2
・コンデンサーを含む直流回路
設問×8

出題構成は大問3題という形式が定着しており、例年「力学」「電磁気」がほぼ確実に出題され、残りの一題に「波動」または「熱力学」が出るという流れが見受けられます。
また、大問1に力学が来ることが多く、設定が比較的複雑で、作図や思考展開を問う構成になっている点も特徴です。

●対策
試験時間は理科1科目で160分であるため、物理へ割ける時間は大問あたりおおよそ20〜30分程度となり、時間配分と処理速度が求められます。
さらに難易度としては、「典型的な内容」が問われる一方で、文章・条件・数式の量がやや多く、ミスや時間不足で点を落とす受験生が多いという指摘があります。

次に対策ですが、まずは力学・電磁気の二大分野を重点的に固めることが重要です。
特に力学では運動方程式、エネルギー保存・運動量保存、円運動・斜面・振り子などの典型構成を図示・式立てできるように訓練することが得点の安定につながります。
電磁気では、電場・電位・磁場・電磁誘導や回路の基礎を理解し、設定の条件を自分で整理できる力を養うことが必要です。

その上で、波動や熱力学といった第三の題材にも対応できるよう、範囲を万遍なく仕上げておくことが対策になります。
たとえば、波動では定常波・干渉・ドップラー効果、熱力学では気体の法則・熱量・状態変化などを教科書レベルから演習まで確実に扱えるようにします。

さらに、時間を意識した学習が必要です。文章や条件が長めで、図示・計算・考察を伴う設問もあるため、過去問や類題を使って「条件を読み取る→図に落とす→式を立てる→計算する」の一連の流れをスムーズに行える訓練を行っておきます。
特に計算ミスを減らすため、途中式を丁寧に書く・単位や符号を確認する習慣を身につけることで、実戦での失点を防げます。

作図や説明の要請がある問題を想定し、図を描く練習、物理現象を自分の言葉で説明する練習も有効です。これにより、たとえ設定が少しひねられていても、自分なりの整理をもとに対応できるようになります。

総じて、東京農工大学の物理は、典型内容を確実に得点しつつ、時間・処理量・読解量に備える学習が鍵となります。力学・電磁気を基盤に、波動・熱力学にも対応し、過去問演習と図示・式立て・計算精度を高めることで、合格点に近づく実力をつけることが可能です。

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