大阪大学(前期日程)の地理対策

本記事では大阪大学(前期日程)の地理対策について記載しています。

地理の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

大阪大学の入試情報

大阪大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で2つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・西アジアの地誌
1-a. 表に該当する国×3
1-b. 150字程度の論述問題
2. 100字程度の論述問題
3-a. 150字程度の論述問題
3-b. 記述説明問題(50字程度)
・自然環境と農業
1. 150字程度の論述問題
2. 100字程度の論述問題
3. 100字程度の論述問題
・アフリカの地誌
1-a. 一問一答問題
1-b. 100字程度の論述問題
1-c. 50字程度の論述問題
2. 150字程度の論述問題
3-a. 一問一答問題
3-b. 100字程度の論述問題
2・ライン川とその流域
1. 100字程度の論述問題
2. 一問一答問題
3. 150字程度の論述問題
4. 200字程度の論述問題
・漁業
1. 200字程度の論述問題
2. 200字程度の論述問題
3. 150字程度の論述問題
・地形図の読図
1. 150字程度の論述問題
2. 150字程度の論述問題
3. 250字程度の論述問題

各小問は、150〜200字程度の記述が中心となり、単なる地名や用語の暗記ではなく、「知識を背景とした論理的な文章構成力」が重視される傾向があります。

出題範囲は広く、「系統地理」「世界地誌(地域地理)」「人文地理(産業・経済・人口・都市・資源・環境)」「自然地理(気候・地形・地質・水文・自然災害など)」など、多岐にわたるテーマからまんべんなく問われやすいようです。
特に、地図や統計資料、図表などをもとに「現象の分析」「背景の考察」「地域間比較」「社会・環境との関係性」を論じさせる問題が頻出です。資料を読み取り、それに自分の地理知識と論理を重ねて答える必要があります。
単なる暗記だけでなく、思考力・読図力・データ分析力・表現力を鍛えることが不可欠です。
特に資料・図表問題や論述問題では、与えられた情報を正しく読み取り、背景や因果関係、意味を自分の言葉で論理的に整理する力が合否を分けるポイントとなります。

●対策
まず、基本知識の整理から始めることが前提です。
自然地理・人文地理・地域地理の主要な用語・概念・地形・気候・自然条件・都市・産業・資源分布・環境・人口・国際関係など、地理の広範な分野を漏れなく復習します。

ただ覚えるだけでなく、「なぜその地形ができるのか」「その気候がその地域に与える影響」「人口や産業がどのように地理条件と結びつくか」など、背景や因果関係を理解するように努めます。

次に、地図・グラフ・統計資料・図表などの読み取り練習を日常的に取り入れます。
過去問や問題集で、地形図・気候図・地誌図・統計データなどを読み取り、「この資料は何を示しているか」「何が特徴か」「その理由や影響は何か」を考える訓練を積みます。資料→観察→整理→考察→記述、という一連の流れに慣れておくことが重要です。

並行して、論述力・表現力の鍛錬が必要です。

大阪大学の地理では、資料をもとに背景・原因・結果・影響などを論理的に書く設問が多いため、「結論 → 根拠(事実・理由) → 補足/影響」という構成で、自分の言葉で分かりやすくまとめる練習を繰り返します。字数の目安での練習も効果的です。

時間配分の感覚も本番で重要になります。
90分で大問2題を解く設計であるため、序盤で資料読解・整理に時間をかけすぎると、論述まで手が回らないリスクがあります。
過去問を時間を測って解き、「読む → 考える → 書く」の流れをスムーズにできるようにするとともに、どの設問を先に解くか、自分なりの戦略を決めておくと安心です。

また、時事問題や現代の社会・環境問題との関連にも注意を払っておくと有利です。
大学によっては、地域の産業構造、資源・エネルギー、人口変動、国際関係、環境保全、地震・災害対策など、現在の社会問題をテーマに据えた設問が出ることもあります。
地理の知識とともに、現代社会のニュースや環境問題、世界の地域事情などにもアンテナを張っておくと、答案に深みが出ます。

最後に、過去問演習と傾向分析をしっかり行ってください。
直近5〜10年分を何度も解き、「どのような地域・テーマが出やすいか」「どの形式で資料・論述が出やすいか」「自分が間違えやすいポイントはどこか」を分析し、弱点を補強することで、安定した得点力をつけやすくなります。

大阪大学の地理は、「知識」「読図・分析力」「思考力」「表現力」「時間管理力」のすべてが問われる総合力勝負の科目です。
地理を得意科目にしたいなら、知識に加えて「考える力」「読み解く力」「書く力」をバランスよく鍛えることが合格への近道だと思います。

旧帝大対策のまとめはこちらです!↓

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