名古屋工業大学(前期日程)の物理対策

本記事では名古屋工業大学(前期日程)の物理対策について記載しています。

物理の試験時間は100分で、配点は400点です。

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

名古屋工業大学の入試情報

名古屋工業大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・力学的エネルギーの保存、円運動
設問×10
・小球と発射台の運動、斜面との衝突
設問×12
・摩擦力のある台車と物体の運動
設問×14
2・交流回路、過渡現象
設問×15
・交流回路
設問×13
・電場・磁場中の荷電粒子の運動
設問×17
3・気体の内部エネルギーと仕事、断熱変化
設問×10
・いろいろな波
設問×10
・ドップラー効果
設問×9

各大問に対して小問の数が多いことが大きな特徴で、1つの大問あたり小問が10〜17問程度ある年度もあります。
また、分野別にみると力学の出題頻度が非常に高く、特に電磁気や波動など他分野との融合型問題も見られます。
問題の難易度は「標準~やや難」であり、誘導が丁寧な分、基礎を固めていれば十分対応可能な構成ですが、計算量・文章量ともに多いため「速さ×正確さ」が要求されます。

●対策
次に対策を整理します。まず、最重要分野として力学を徹底的に固めることが必須です。出題頻度が高く、他分野とも絡む設問が多いため、運動方程式、エネルギー保存・運動量保存、斜面・円運動・振動など典型項目を、自分で図を描き、式を立てる練習を繰り返すことが得点の柱になります。

次に、電磁気・波動・熱力学といった分野にも安定して対応できるよう、薄くても範囲を広く押さえておくことが重要です。特に電磁気は図示・磁場・誘導の理解が問われるため、力学と同じく図を用いた整理を習慣づけておくとよいでしょう。

また、小問数が多く、文章条件も長めであるため、問題文を速く正確に読み取る力を養う必要があります。過去問演習を使い、1問の処理時間を意識して「条件読み→図示→式立て→計算」の流れをテンプレート化しておくと、本番で焦らずに対応できます。
記述式の要素も含まれており、グラフの描画や説明を問う設問も出るため、途中式・論理の流れを省略せず答案に表現する習慣をつけることが、部分点を確実に取る鍵になります。

最後に、過去問を中心とした演習を繰り返すことが最も効果的な対策です。名古屋工業大学の物理は傾向が安定しており、過去問から出題形式・計算量・誘導の設計をつかむことで、得点力を徐々に高めることができます。特に初回は丁寧に解法を読み込み、二回目以降は時間制限付きで解くことで実力が定着します。

総括すると、名古屋工業大学の物理は「力学を中心とした典型設問+小問数の多さ+速さと正確さ」がポイントです。基礎を盤石にし、計算・図示・記述を意識した学習を行い、過去問で形式に慣れることで、安定して得点できるようになります。

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