名古屋工業大学(前期日程)の化学対策

本記事では名古屋工業大学(前期日程)の化学対策について記載しています。
化学の試験時間は100分で、配点は400点です。
目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。
名古屋工業大学の入試情報
名古屋工業大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・化学反応とエネルギー、化学平衡 設問×7 | ・アンモニア 設問×6 | ・熱化学、個体の溶解度 設問×5 |
| 2 | ・酸と塩基、化学平衡 設問×4 | ・鉄イオン 設問×7 | ・炭素の同位体・同素体、二酸化炭素の定量 設問×7 |
| 3 | ・芳香族カルボン酸と誘導体 設問×10 | ・窒素含有芳香族化合物、機能性合成高分子 設問×10 | ・脂肪族化合物の構造決定、合成高分子化合物 設問×13 |
各題の範囲は、理論化学・有機化学・無機化学の3分野を幅広く扱っており、特に有機化学からの出題が比較的多めです。
また、計算量がかなり多く、構造決定問題や反応機構・実験考察を含む問題も毎年出題されており、時間との勝負になるケースが多いです。
無機化学も毎年出題されており、どの分野が欠けても得点が安定しない傾向があります。
●対策
まず、3分野を偏りなく学習することが最優先です、
特に有機化学は出題比率が高いため、典型的な反応、官能基の性質、高分子、構造決定などを重点的に強化する必要があります、
構造決定問題では、質量分析、赤外線吸収、元素分析、反応の組み合わせなど複数の情報を使って推論する力が問われるため、演習を通して処理手順を習熟しておくことが効果的です、
理論化学については、化学平衡、電池・電気分解、熱化学、気体の法則、反応速度など計算を伴う単元が重要になります、
名工大では特に計算量が多いため、公式の暗記だけではなく、「問題を整理する」「与えられた数値式を変形する」という基礎処理のスピードを習慣化することが必要です、
無機化学では、基本的な性質・反応・色・製法などを正確に整理しておくことが必須です、
無機は暗記中心と思われがちですが、名工大の問題では化学平衡や反応条件と絡めた思考問題が出ることもあり、単純暗記では対応できません、
教科書を中心に、表や図としてまとめ直し、関連する反応・性質を体系化しておくと得点が安定します。
最後に、試験時間が厳しい点を踏まえ、過去問や予想問題を100分で解く演習が必須です、
名工大化学は処理速度を要求されるため、「読む→整理する→計算する→書く」をテンポよく行う練習を重ねることで初めて合格点に届きます、
過去問で大問3題の構成や出題形式に慣れておくと、当日の時間配分や思考の流れが安定し、得点につながりやすくなります、
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