大阪大学(前期日程)の文系数学対策

本記事では大阪大学(前期日程)の文系数学対策について記載しています。

文系数学の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

大阪大学の入試情報

大阪大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・平面ベクトルと図形(配点率35%)
設問×3
・面積(配点率35%)
設問×2
・2次方程式・2次不等式(配点率30%)
設問×1
2・漸化式(配点率35%)
設問×2
・空間ベクトルと図形(配点率35%)
設問×1
・対数の計算、最大値・最小値(配点率35%)
設問×2
3・面積、最大値・最小値(配点率30%)
設問×1
・数学的帰納法(配点率30%)
設問×2
・平面ベクトルと図形(配点率35%)
設問×2

出題単元はかなり幅広く、年によって内容が大きく変動します。直近数年では「ベクトル」「微分・積分」「数列/漸化式」「確率」「図形と関数」などがよく出ています。

問題の難易度は、年によってかなり差があります。
ある年は教科書レベルの標準問題が主体で、比較的「取りやすい」構成になることもありますが、別の年には応用・思考力を必要とする問題が混ざり、難易度が上がる年もあります。
大問数が3つと少ないため、苦手分野を残してしまうと、一問丸ごと失点につながる可能性が高く、「安定した基礎力」と「ミスをしない正確さ」が特に重要です。

●対策
まず、数学ⅠA・ⅡBを含めた基礎を徹底することが最も大切です。
特に「ベクトル」「微分・積分」「数列」「確率」「平面図形と関数」あたりは頻出なので、公式、定義、典型問題を迷わず確実に解けるようにしておきます。これが安定した得点の基盤になります。

次に、複数分野を組み合わせた応用問題や、ややひねった問題に慣れておくことです。
文系数学では、たとえば微分と図形、数列と確率、ベクトルと関数などが融合した問題が出ることがあり、単元ごとの暗記・練習だけでは対応しきれないことがあります。

そのため、一度典型問題をマスターしたら、応用問題集や過去問で複合問題に挑戦するのがおすすめです。

答案作成力や計算力の強化も欠かせません。
制限時間90分で3題を処理するため、無駄な計算や見直しミスを防ぐために、正確かつ迅速な計算と答案の書き方の訓練が必要です。
特にベクトルや積分・微分など「途中式を丁寧に書く必要がある分野」は、書き慣れておくことで減点を防ぎやすくなります。

また、過去問演習は非常に重要です。
大阪大学は公式に過去問・解答例を公開しており、近年の出題傾向や、どのようなテーマがよく出るか、設問の構成はどうかなどを分析することができます。

過去問を「時間を測って」本番形式で解くことで、時間配分の感覚をつかみ、「どの問題を先に解くか」「どこで時間を残すか」といった戦略も身につけやすくなります。

最後に、苦手分野を放置しないことが重要です。
頻出単元であっても、人によって得意・苦手が分かれやすく、一部を捨てるのは危険です。
特にベクトルや微分・積分といった分野は、文系の受験生で苦手と感じる人が多いようですが、これらを確実にマスターすることで他の受験生と差がつけやすくなります。

大阪大学の文系数学は、「幅広さ」「バランス」「安定性」が求められる試験です。
基礎の徹底、応用力の養成、時間配分の訓練、苦手分野の克服をバランスよく取り組むことで、合格に近づける実力をつけることができると考えます。

旧帝大対策のまとめはこちら!↓

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