京都大学(前期日程)の地理対策

本記事では京都大学(前期日程)の地理対策について記載してます。

地理の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65以上に設定して勉強していきましょう。

京都大学の入試情報

京都大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部でで5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・ロシアの地誌(20点)
1. 経線の間隔
2. 記述説明問題×2
3. 記述説明問題、都市名
4. 50字以内の論述問題
5. 言語に関する問題×2
・インドの鉱工業(20点)
1. 空所補充問題×5
2. 空所補充問題×2
3. 一問一答問題×2
4. 記述説明問題(35字以内)
5. 記述説明問題(10字以内)
・ヨーロッパの地誌(20点)
1. 空所補充問題×5
2. 一問一答問題、60字以内の論述問題
3. 一問一答問題、記述説明問題(30字以内)
4. 一問一答問題、港の記号、記述説明問題(30字以内)
2・地域区分(20点)
1. 国境に関する問題
2. 記述説明問題(20字以内)×2
3. 50字以内の論述問題
4. 表に関する問題×2
5. 記述説明問題(20字以内)、主題図
6. 一問一答問題
・都市と人口(20点)
1. 空所補充問題×4
2. 市区の選択×2
3. 記述説明問題(40字以内)
4. 一問一答問題
5. 記述説明問題(30字以内)、一問一答問題
6. 一問一答問題
7. 一問一答問題
・南アメリカの地誌(20点)
1. 空所補充問題×6
2. 記述説明問題(40字以内)×2
3. 記述説明問題(20字以内)
4. 一問一答問題×2
3・貿易(20点)
1. 貿易において生じた問題とその対処
2. 50字以内の論述問題
3. 鉄道に関する問題×2
4. 輸出品目、記述説明問題(30字以内)
5. 政策に関する問題
6. 国名、港湾、国名・都市名
・砂漠化の危険性の高い地域の特色(20点)
1. 空所補充問題×6
2. 記述説明問題(40字以内)
3. 一問一答問題×2
4. 一問一答問題、記述説明問題(10字以内)
5. 一問一答問題、記述説明問題(30字以内)
・5カ国の産業別就業人口と商業の変化(20点)
1. 国名×2
2. 記述説明問題(20字以内)
3. 50字以内の論述問題
4. 一問一答問題、記述説明問題(30字以内)
5. 50字以内の論述問題
6. 50字以内の論述問題
4・農村の人口(20点)
1. 一問一答問題
2. 記述説明問題(30字以内)、一問一答問題
3. 記述説明問題(30字以内)
4. 記述説明問題(30字以内)
5. 一問一答問題、記述説明問題(20字以内)
6. 記述説明問題(30字以内)
・航空輸送(20点)
1. 都道府県名×3
2. 記述説明問題(40字以内)、一問一答問題
3. 記述説明問題(40字以内)
4. 記述説明問題(30字以内)
5. 一問一答問題、記述説明問題(40字以内)
・西アジアの民族と宗教(20点)
1. 空所補充問題×3
2. 空所補充問題×3
3. 空所補充問題×3
4. 一問一答問題、地理的特徴、記述説明問題
5・地形図の読図(20点)
1. 地形図の立地×2
2. 読図、場所
3. 一問一答問題
4. 記述説明問題(40字以内)
5. 記述説明問題(40字以内)
6. 記述説明問題、記述説明問題(40字以内)
・地形図の読図(20点)
1. 一問一答問題×2
2. 一問一答問題、記述説明問題(30字以内)
3. 読図問題
4. 記述説明問題(40字以内)
5. 自然の流路でない理由、徳島堰の役割、一問一答問題
・地形図の読図(20点)
1. 一問一答問題、記述説明問題(30字以内)
2. 記述説明問題(30字以内)、一問一答問題
3. 大型工場に共通する立地、記述説明問題(30字以内)
4. 一問一答問題、論述問題
5. 記述説明問題

地形図の読図問題が定番となっており、新旧の地形図を比較して起伏や土地利用の変化を読み取らせる問題がよく出題されます。

また、世界地誌を含む地誌分野、自然環境、社会・経済・産業、都市・人口など社会地理、人文地理の分野も毎年バランスよく出題されています。
出題形式は、単答問題(選択肢、語句・地名記述、統計・資料判定など)、短文記述、論述(指定字数あり/なし)、描図(地形図読図)など多様で、特に論述や地形図読図への対応が合否をわけやすいポイントとなっています。

●対策
まず、教科書・地理資料集を使って、高校地理の基本事項(自然地理(地形・気候・地形形成・水文・地形図の読み方など)・人文地理(人口分布・都市、産業、交通、資源、環境問題など)・地域地誌(国内外の主要地域の地理的特徴))をしっかり復習します。出題範囲が広いため、抜け漏れをつくらず、各分野を網羅的に抑えるのが前提です。

知識固めと並行して、地形図・地図・図表・統計資料の読解力を鍛えることが不可欠です。
特に地形図読図は毎年のように出題されているので、新旧地形図の比較や等高線・標高・地形のパターン、土地利用の読みとり、地形と人間活動の関係などを多く演習しておくと安心です。

また、短文記述・論述対策も重要です。指定字数が少ない論述(たとえば 40〜60 字など)が増えているので、冗長にならず、要点を的確にまとめる訓練が必要です。
問いの意図をよく読み、「結論 → 根拠・事実 → 必要なら背景や影響」の構成で、簡潔かつ論理的に書く練習を繰り返すと効果的です

時間配分の感覚を身につけることも大事です。
90分で幅広い形の問題をこなす必要があるため、「単答や短文で確実に点を取り、時間を確保 → 論述・読図で得点差を狙う」という戦略を、過去問で模擬しておくと本番で落ち着いて解答できます。

最後に、過去問演習と傾向分析を地道に続けることが合格への近道です。
複数年分を通しで解き、どのような地域・テーマがよく出るか、どのような論述が求められやすいか、どのくらい時間がかかるかを記録・分析することで、自分だけの「京大地理マップ」と「解答設計パターン」を作ることができます。

京都大学の地理は、幅広い知識、多様な形式、読図力、論述力、時間管理などをバランスよく鍛える必要がある科目です。
地形図や地誌、自然・社会地理など多面的に学び、地図や資料に慣れ、書く練習を重ねることで、安定した得点力を身につけられると思います。

旧帝大対策のまとめはこちら!↓

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