大阪大学(前期日程)の国語対策

本記事では大阪大学(前期日程)の国語対策について記載しています。

国語の試験時間は120分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

大阪大学の入試情報

大阪大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
・現代文
出典:『想起のかたちー記憶アートの歴史認識』香川檀
1. 傍線部に関して説明
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部に関して説明
4. 波線部の作品名に込められた意味について説明
・現代文
出典:「ホモ・ナランス(homo narrans)の可能性」野家啓一
1. 傍線部に関して説明
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部に関して説明
4. 傍線部に関して説明
・現代文
出典:『出逢いのあわいー九鬼周造における存在論理学と邂逅の倫理』宮野真生子
1. 傍線部に関して説明
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部の理由を説明
4. 傍線部の理由を説明
・現代文
出典:「彩られた日々」吉村昭
1. 表現を使い分けている理由を説明
2. 傍線部の理由を説明
3. 傍線部の理由を説明
4. 傍線部に関して説明
・現代文
出典:「母の散歩」坂崎かおる
1. 傍線部の理由を説明
2. 傍線部の理由を説明
3. 傍線部の理由を説明
4. 傍線部の表現の効果について説明
・現代文
出典:「ゴットハルト鉄道」多和田葉子
1. 傍線部の理由を説明
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部の理由を説明
4. 傍線部の表現の効果
・古文
出典:『東関紀行』
1. 傍線部の現代語訳×2
2. 傍線部の和歌について説明
3. 傍線部の和歌の現代語訳
4. 傍線部に関して説明
5. 傍線部の和歌の現代語訳
・古文
出典:『鴉鷺物語』
1. 傍線部の現代語訳×2
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部に関して説明
4. 傍線部に込められた文の書き手の心情について説明
5. 傍線部の表現効果について説明
・古文
出典:『都のつと』
1. 傍線部の現代語訳×3
2. 傍線部の理由を説明
3. 傍線部の心情を説明
4. 和歌の現代語訳、解釈の説明
・漢文
出典:『説苑』
1. 傍線部を読み下す
2. 傍線部に関して説明
3. 傍線部に関して説明
4. 傍線部の現代語訳と理由
5. 傍線部に関して説明
・漢文
出典:『笑林』邯鄲淳
1. 傍線部の現代語訳
2. 傍線部の現代語訳
3. 傍線部の現代語訳
4. 傍線部の書き下し文
5. 傍線部に関して説明
・漢文
出典:『百喩経』
1. 傍線部の現代語訳
2. 傍線部の現代語訳
3. 傍線部の書き下し文
4. 傍線部に関して説明
5. 傍線部に関して説明

現代文では、論説文(評論・エッセイなど)がメインで、幅広いジャンル――思想、哲学、社会、文化、人間論など――からの出題が多く見られます。

内容としては、単なる要旨把握だけでなく、論理展開を整理し、筆者の主張・根拠・結論を明確につかむ力が求められます。
説明問題や論述問題が中心で、本文をただ抜き出すだけでは不十分で、自分の言葉でまとめる記述力が重視されます。

古文では、出典は比較的オーソドックスな「中古・中世の和文調古文」が多く、特異に難しい古語文は少ないです。
和歌や修辞を含む古典文学的な文章や説話、随筆などが出題されることもあります。
設問は現代語訳・内容説明・登場人物の心情説明・和歌の解釈など、多様ですが、内容理解と論理的説明力が問われるのが特徴です。

漢文(文学部受験時のみ出題)については、文章・設問ともに標準レベルのものが多く、基本的な句法・語句の知識と、書き下し・現代語訳・内容説明が中心になります。難解過ぎることはあまりないため、基礎をしっかり押さえておけば得点源にしやすい分野です。

●対策
まず、現代文の対策としては、できるだけ多くのジャンル(思想、社会、文化、歴史、哲学など)の論説文やエッセイ、小説にも触れておくことをおすすめします。
読解のたびに「筆者は何を主張しているか」「どのような根拠・背景があるか」「結論は何か」を整理する習慣をつけ、文章構造・論理の流れを早く把握できるように訓練します。

また、記述・論述問題に備えて、普段から「自分の言葉で端的に説明する力」を鍛える必要があります。
設問を読んだら一度自分なりに要点を整理し、余計な言葉を削ぎ落とした明快な文章を書く練習を繰り返すと、本番でも失点を防ぎやすくなります。

古文対策では、文法・古語・古文常識をしっかり固めたうえで、和歌や修辞、古典の背景知識(成立時代・文化・価値観など)にも目を通しておくと安定します。
文章量はそれほど多くないものが多いため、短時間でも正確に読み解き、設問に答える練習を繰り返すのが効果的です。

漢文が試験に含まれる場合は、基本の句法・語句・返り点・書き下し・現代語訳のパターンを確実に身につけておくことで、確実に点を取れる部分にできます。
特に漢文は他の科目と異なり比較的「実力勝負」になりやすいので、安定した得点源になります。

時間配分を見据えた演習も重要です。
現代文に時間をかけすぎると古文が雑になりがちです。
過去問を「現代文50分+古文25分+余裕10分」などで時間を区切って解く訓練をし、慣れておくとよいでしょう。

最後に、過去問演習は必須です。
出題構成や設問形式が安定しているため、過去5〜10年分を解き、どのようなテーマ・文章が好まれているか、傾向をつかむことで当日の安心感がかなり変わります。
特に現代文小説の表現効果・心情問題、古典の和歌・修辞、漢文の書き下しなど、パターンになりやすい設問は繰り返し対策しておくと得点を伸ばしやすいです。

大阪大学の国語は、「読む」「考える」「書く」の総合力が試されるとても挑戦的な科目です。ですが、現代文・古文・(漢文)それぞれの特性と傾向を理解し、過去問演習+論述対策をコツコツ積み重ねれば、十分に戦える実力をつけることができると思います。

旧帝大対策のまとめはこちら!↓

\ 最新情報をチェック /