京都工芸繊維大学(前期日程)の生物対策

本記事では京都工芸繊維大学(前期日程)の生物対策について記載しています。

生物は応用生物学域のみです。
試験時間は2科目で180分で、配点は2科目で400点です。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

京都工芸繊維大学の入試情報

京都工芸繊維大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・発生のしくみ
設問×4
・さまざまな炭酸同化とその進化
設問×5
・DNAの構造、複製のしくみ、メセルソンとスタールの実験
設問×3
2・ATPの構造とはたらき、血糖濃度の調節
設問×3
・ゲノムと突然変異
設問×5
・細胞膜の構造、細胞骨格、呼吸と発酵
設問×6
3・植物ホルモン、種子の発芽
設問×2
・恒常性
設問×5
・耳、腎臓の構造と体液浸透圧の調節、血糖値調節
設問×5
4・遺伝子発現のしくみ、タンパク質の構造
設問×6
・進化と分子系統樹
設問×6
・個体群
設問×6

記述式の問題が中心で、一部選択問題も出題されるものの、知識理解と考察力の両方が問われる設問が多い傾向にあります。
また、近年の出題では「細胞生物学」「分子生物学」「生化学」に関連するテーマが目立ち、DNA・RNA、タンパク質、細胞内小器官など生命科学の基礎を深く問う問題が頻出しています。
さらに、高校範囲だけでなく大学基礎レベルの知識が問われる場面もあり、実験・観察資料(模式図・グラフ)を読み取る問題や、実験手法を理解したうえで考察を求められるタイプも散見されます。
加えて、京都工芸繊維大学は過去問および出題意図を公表しており、記述の解答例も示されているため、答案構成の参考になる情報が手に入る点も特徴です。

●対策
まず生命科学の基本分野である細胞生物学・分子生物学・生化学を徹底的に理解することが不可欠です。DNA、RNA、タンパク質の構造と機能、酵素反応、細胞小器官などの基礎事項は、出題テーマとして非常に重要です。過去問や参考書を使い、これらの概念を自分の言葉で説明できるレベルまで整理しておきましょう。

加えて、実験・観察資料を扱う問題への慣れも必要です。模式図やグラフを読み取り、その意味を論理的に解釈する練習を重ねてください。設問文を読みながら「実験の目的」「手法」「観察結果」「考察」の流れを自分で整理するトレーニングが効果的です。

記述力を高める練習も非常に重要です。答案には途中考察や根拠を明確に書くことが求められるので、短くても論理的な文章を書く練習を日頃から行いましょう。模範解答例や過去問を参考に、自分の答案構成をチェックすることで、説得力のある記述力が養われます。

時間配分にも注意が必要です。90分という時間内で知識+考察+記述をこなすには、過去問を時間を測って解き、「読む・整理する・記述する」の一連の流れを体に覚えさせることが重要です。特に記述問題では、与えられた設問文を丁寧に読み、何が問われているかを最初に把握する習慣をつけておきましょう。

最後に、過去問演習は必ず実施してください。京都工芸繊維大学が公表する過去問題と解答例は、出題傾向・答案形式の両方を把握するうえで非常に役立ちます。

総合すると、京都工芸繊維大学の生物対策では、生命科学(細胞・分子・生化学)の基礎知識を固め、資料読解力を鍛え、論理的記述力を高め、過去問で形式に慣れることが合格の鍵となります。

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