金沢大学(前期日程)の文系数学対策

本記事では金沢大学(前期日程)の文系数学対策について記載しています。

文系数学の試験時間は90分で、配点は下記の通りです。

学域配点
人間社会(国際)600
人間社会(法・国際)500
融合(スマート創成科学(文系)・観光デザイン(文系)・先導(文系))450
医薬保健(保健(看護))400
人間社会(経済)350
人間社会(学校教育)200
人間社会(地域創造)100or300


目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

金沢大学の入試情報

金沢大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・位置ベクトル(平面)
設問×3
・位置ベクトル(空間)
設問×3
・面積、接線・法線
設問×3
2・確率の基本性質、期待値
設問×4
・等比数列
設問×3
・不定方程式
設問×3
3・関数の増減と極値
設問×3
・面積、接線・法線
設問×4
・領域と最大・最小
設問×3

問題構成は大問3題が中心で、記述式が採用されていることが確認されています。
出題単元としては、ベクトル、対数方程式・不等式、微分・積分を融合させた問題などが頻出である点が特徴です。

●対策
特に、微積分分野の出題が目立ち、関数の増減や面積、積分の応用といった典型テーマが絡んだ問題が出やすい傾向があります。
また、証明問題や論理的構成を問う小問も含まれるケースが多く、単なる計算力だけではなく思考力が得点を左右する構成です。

まず基礎事項の徹底が不可欠です。数学Ⅰ・A、Ⅱ・B・Cの基本的な定義、公式、典型問題をきちんと身につけ、それらを使って微積分の応用問題にスムーズに展開できる力を養います。

ベクトルでは、図示を通じてベクトルの関係を視覚的に整理できるように練習を重ねることが有効です。特に証明を要求される設問では、図とベクトル式を連動させて論理を組み立てる技術が重要になります。

対数方程式や不等式では、式変形の手順を複数パターン練習し、対数の基本性質や不等式処理を確実に使えるようにしておきます。誘導に沿って式を立て直す練習も、時間短縮と正確性の向上に役立ちます。

微積分応用問題の対策としては、関数の増減・極値・面積・積分の応用問題を繰り返し演習することが効果的です。特に融合型問題(例えば2次関数+積分など)は、出題傾向に合致するため、典型問題集や過去問を用いて類似問題を多数こなすべきです。

また、記述式問題への対応力を高めるため、「なぜその式を立てたか」「どのように変形したか」「最終結論は何か」を明確に途中式と説明を添えて答案を作成する訓練を普段から行います。これによって部分点を確実に取る力が養われます。

時間配分の訓練も重要です。90分で大問3題を解く構成であるため、「読む・整理する・計算・記述」の流れを模擬試験形式で何度も練習し、各ステップを効率よく処理できるよう準備します。過去問を使って時間を測りながら解くことで、本番でのペース配分が身につきます。

最後に、過去問演習は必ず取り入れておくべきです。金沢大学の過去問を分析し、出題形式、単元の傾向、小問の誘導パターンを把握することで、苦手分野や頻出テーマを把握し戦略的に学習できます。これにより得点力を安定させることが可能になります。

以上のように、金沢大学の文系数学では、基礎固め、典型演習、融合問題への対応、記述答案力、そして時間配分の五本柱を意識して学習を進めることが合格への近道となります。

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