大阪大学(前期日程・外国語学部)の英語対策

本記事では大阪大学(前期日程・外国語学部)の英語対策について記載しています。
外国語学部の英語の試験時間は120分(リスニング含む)です。配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。
大阪大学の入試情報
大阪大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| Ⅰ | ・英文和訳 下線部の和訳×2 | ・英文和訳 下線部の和訳×2 | ・英文和訳 下線部の和訳×2 |
| Ⅱ | ・長文読解 1. 下線部について日本語で説明する 2. 下線部が指しているものについて日本語で説明する 3. 下線部に関する理由を日本語で説明する 4. 下線部の意味を日本語で表わす 5. 下線部の内容を日本語で説明する 6. 下線部が指しているものを日本語で説明する | ・長文読解 1. 下線部の内容を日本語で説明する 2. 下線部について日本語で説明する 3. 下線部の意味を日本語で表わす 4. 下線部の意味を日本語で表わす 5. 下線部の意味を日本語で表わす 6. 下線部の内容を日本語で説明する | ・長文読解 1. 下線部の意味を日本語で表わす 2. 下線部について100字以内の日本語で説明する 3. 下線部の内容を日本語で説明する 4. 下線部の意味を日本語で表わす 5. 下線部に関連して日本語で説明する 6. 下線部の意味を日本語で表わす |
| Ⅲ | ・自由英作文 80語程度の自由英作文 | ・自由英作文 80語程度の自由英作文 | ・自由英作文 80語程度の自由英作文 |
| Ⅳ | ・和文英訳 下線部の英訳×3 | ・和文英訳 下線部の英訳×3 | ・和文英訳 下線部の英訳×3 |
| Ⅴ | ・リスニング 設問×5 | ・リスニング 設問×5 | ・リスニング 設問×5 |
大阪大学(外国語学部)の英語試験は、大問5問構成が基本で、英文和訳、長文読解、英作文、和文英訳、リスニングの5種類の形式で幅広く力を試されます。
特に、①英文を正確に読み解いて訳す「英文和訳」、②内容把握や論理理解を問う「長文読解」、③自分の意見やテーマについて英語で論じる「自由英作文」、④与えられた日本語を自然な英語に直す「和文英訳」、⑤リスニングで聞き取った内容を記述で答える形式――このすべてをこなす総合的な英語力が求められます。
●対策
英文和訳では、文法や構造を丁寧に読み取り、論理構造を崩さずに訳す力が重要です。
構文が複雑であることが多いため、日常的に英文解釈の演習をして、どのような構造でも対応できる読解力を鍛えておくのが効果的です。
長文読解はテーマが幅広く、内容理解だけでなく筆者の主張や論理展開、背景・前後関係の把握も求められます。
学術的・論説的な英文がよく出る傾向があり、難易度はやや高めです。
自由英作文では、与えられた話題について自分の考えを英文でまとめる力が必要です。
単に文法を正しく使うだけでなく、論理的に意見を展開し、英語らしい構成で書くことが求められます。和文英訳では、日本語の文意やニュアンスを英語で自然に伝える力が重視され、語彙力や表現力の幅が問われます。
過去3年分のテーマは下記の通りです。
| 年度 | テーマ |
| 2025 | 今の世の中で最も不足しているもの |
| 2024 | あなたが理想としている学びについて |
| 2023 | 効率やスピードを重んじる傾向についてどう考えるか |
リスニングでは、外国語学部の受験生には専用の問題があり、英語の聞き取り能力も測られます。聞き取った内容を正確に把握し、記述形式で答える力が必要です。
これらの特徴を踏まえた対策として、まずは英文解釈力と語彙・文法の基礎固めが不可欠です。
どんな英文にも対応できるように、様々な構文・語彙に慣れておくことで、和訳・読解・英訳すべての土台が安定します。
長文読解と英文和訳に対応するために、多様な分野・テーマの英文を読む習慣をつけることが重要です。
社会問題、環境、哲学、文化、科学などジャンルを広げ、読むたびに要旨・論旨・論拠・結論などを整理して理解する訓練を重ねると良いでしょう。
英作文・和文英訳対策としては、英語で自分の意見を論理的に構成して書く練習を日常的に行うことをおすすめします。
指定語数に収めつつ、文法・語彙の正確さ、論理性、英語らしい自然な言い回しを意識することが大切です。
リスニング対策としては、聞き取り→要点整理→記述の練習を繰り返すことが有効です。
放送を聞きながらメモを取るクセをつけ、聞き逃した部分があっても文脈から補える力を養っておくと安心です。
時間配分を意識した模擬試験や過去問の演習も不可欠です。
複数形式の問題を限られた時間でこなす必要があるため、「まず和訳・読解で確実に点をとる → 英作文・英訳 → リスニング」という流れを想定して練習し、本番で焦らず対応できるよう備えておきましょう。
最後に、過去問演習による傾向分析が非常に有効です。
どのようなテーマがよく出るか、設問の形式や配分、頻出の語彙や構文パターンを把握することで、効率よく得点力を伸ばすことができます。市販の過去問集も活用し、繰り返し取り組むことをおすすめします。
大阪大学外国語学部の英語は、「読む」「書く」「聞く」の三方面の力をバランスよく試される総合的な試験です。
基礎の徹底と志望校特有の出題形式への慣れを両立させることで、合格につながる実力をしっかり身につけられます。
旧帝大対策のまとめはこちら!↓
