京都大学(前期日程)の日本史対策

本記事では京都大学(前期日程)の日本史対策について記載してます。
日本史の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は65以上に設定して勉強していきましょう。
京都大学の入試情報
京都大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・保元の乱、鎖国とその動揺、護憲三派と縮軍演説(史料問題)(20点) 1. 一問一答問題 2. 空所補充問題 3. 一問一答問題 4. 一問一答問題 5. 一問一答問題 6. 空所補充問題 7. 抜き出し問題 8. 一問一答問題 9. 一問一答問題 10. 空所補充問題 11. 一問一答問題 12. 一問一答問題 13. 一問一答問題 14. 一問一答問題 15. 一問一答問題 16. 空所補充問題 17. 選択問題 18. 一問一答問題 19. 空所補充問題 20. 空所補充問題 | ・百済王敬服、中先代の乱、生類憐みの令(史料問題)(20点) 1. 記述説明問題 2. 一問一答問題 3. 一問一答問題 4. 一問一答問題 5. 空所補充問題 6. 一問一答問題 7. 記述説明問題×2 8. 一問一答問題 9. 一問一答問題 10. 一問一答問題 11. 一問一答問題 12. 一問一答問題 13. 一問一答問題 14. 一問一答問題 15. 空所補充問題 16. 一問一答問題 17. 一問一答問題 18. 空所補充問題 19. 一問一答問題 | ・平忠常の乱、僧兵の強訴、幕末の政治動向(史料問題)(20点) 1. 一問一答問題 2. 空所補充問題 3. 一問一答問題 4. 一問一答問題 5. 史料から選ぶ 6. 記述説明問題 7. 空所補充問題 8. 一問一答問題 9. 空所補充問題 10. 一問一答問題 11. 一問一答問題×2 12. 一問一答問題 13. 一問一答問題 14. 一問一答問題 15. 一問一答問題 16. 一問一答問題 17. 一問一答問題 18. 空所補充問題 19. 一問一答問題 |
| 2 | ・古代〜現代の混合問題(20点) 空所補充問題×20 | ・古代〜現代の混合問題(20点) 空所補充問題×20 | ・古代〜近世の混合問題(20点) 空所補充問題×20 |
| 3 | ・室町文化・近世における「公儀」、近代の貿易(30点) 空所補充問題×13 1. 一問一答問題 2. 一問一答問題 3. 一問一答問題 4. 一問一答問題×2 5. 一問一答問題 6. 一問一答問題 7. 一問一答問題 8. 一問一答問題 9. 一問一答問題 10. 一問一答問題 11. 一問一答問題 12. 一問一答問題×3 13. グラフ参照問題、選択問題 | ・惣村と土一揆、江戸時代の物資の流通、野球と近代日本(30点) 空所補充問題×12 1. 一問一答問題 2. 一問一答問題 3. 一問一答問題×2 4. 一問一答問題 5. 一問一答問題 6. 一問一答問題 7. 一問一答問題 8. 一問一答問題 9. 一問一答問題 10. 一問一答問題 11. 一問一答問題 12. 一問一答問題 13. 一問一答問題 14. 一問一答問題 15. 一問一答問題 16. 一問一答問題 17. 一問一答問題qq | ・原始、古代の食料備蓄、鉄砲と天下統一、西園寺公望の生涯(30点) 空所補充問題×14 1. 一問一答問題 2. 一問一答問題 3. 一問一答問題 4. 一問一答問題 5. 選択問題 6. 一問一答問題 7. 一問一答問題 8. 一問一答問題 9. 一問一答問題 10. 一問一答問題 11. 一問一答問題×2 12. 一問一答問題 13. 一問一答問題 14. 一問一答問題 15. 一問一答問題 |
| 4 | ・平城京の特徴、近現代の沖縄(30点) 200字以内の論述問題×2 | ・縄文時代の生業、近代産業の発展と女工(30点) 200字以内の論述問題×2 | ・院政期、鎌倉時代の文化の広がり、日独伊三国同盟(30点) 200字以内の論述問題×2 |
出題形態としては、短めの記述(語句・年号・出来事など)、史料の読解・空欄補充、設問文に即した知識問題、そして論述問題などバランスよく多様な形式が散りばめられており、知識の広さと深さ、読解力、表現力のすべてが問われます。
出題範囲においては、古代から近現代まで「全時代・全分野」からまんべんなく出題されるのが特徴です。特定の時代に偏らず、原始・古代、中世、近世、近代/現代のすべての領域を満遍なく対策しておく必要があります。
また、文化史・制度史・社会経済史・外交史などテーマも多岐にわたるため、単純な政治史・事件史だけでなく、宗教・思想・文化の動向や経済の仕組みなども含めて幅広く理解しておくことが望ましいです。
論述問題は例年200字で2問出題されるパターンが多く、配点も高めです。
そのため、「ただ出来事を羅列する」だけではなく、「なぜそれが起こったか」「どのような背景があったか」「どう影響したか」を踏まえて、論理的に、かつ簡潔に表現する力が求められます。
●対策
まず、教科書・参考書を使って、通史を「単なる年号・出来事の暗記」ではなく、「因果関係」「流れ」「背景」「結果」のセットで理解します。
単なる出来事の羅列だけでなく、「なぜその制度や事件が起きたのか」「それが社会や文化にどう影響したか」まで整理するようにします。これにより、論述や設問の背景把握がしやすくなります。
並行して、語句・年号・制度名・人物名など基本事項を確実に記憶します。
短答や記述問題で高得点を取ることが基礎点獲得の鍵となるため、記憶にあやふやな部分がないよう、繰り返し復習します。
論述対策としては、「設問の要求を正確に読む」「必要な要素を漏れなく盛り込む」「結論→根拠→背景/結果」の構成で書く練習を重ねます。
特に200字という文字数制限があるため、要点を押さえて簡潔に書く訓練が重要です。また、過去問を使って実践練習を繰り返すことで、論述の感覚や時間配分を身につけます。
史料問題や未習の史料が出る可能性もあるため、教科書だけでなく、史料集・資料集や過去問演習を通じて「史料読解力」を鍛えることも欠かせません。
史料の文脈、書かれた背景、使われている用語などに注意を払いながら読み解く訓練をしておくと、本番で慌てず対応しやすくなります。
最後に、過去問の演習と分析を徹底します。
少なくとも直近 10〜20 年分の過去問を解き、どの時代・分野がよく出るか、どのような形式が多いか、どのような論述が問われやすいかを自分なりに分析します。弱点分野や対策が手薄な部分を洗い出し、重点的に補強することで、効率よく実力を伸ばせます。
京都大学の日本史は、幅広い知識に加えて、思考力・読解力・表現力・まとめる力が問われる科目です。暗記だけでなく、「なぜそうなるか」を理解し、それを簡潔かつ論理的に表現する力を着実に鍛えることで、安定した高得点を狙えると思います。
旧帝大対策のまとめはこちら!↓
