金沢大学（前期日程）の物理対策

本記事では金沢大学（前期日程）の物理対策について記載しています。

物理の試験時間は人間社会・医薬保健（保健（看護・診療放射線技術）が60分、医薬保健（医・薬・保健（検査技術科学・理学療法学・作業量法学）が2科目で120分、融合・理工が100分、理系一括が120分です。
配点は下記の通りです。

学域	配点
医薬保健（保健（理学療法学・作業療法学）	1000
医薬保健（保健（医療検査技術）	800
医薬保健（医・薬・医薬科）	600
融合（先導・観光デザイン・スマート創成（理系傾斜））、理工（数物科・地球社会基盤・生命理工）、理系一括、医薬保健（保健（看護））	500
理工（3学類一括）、医薬保健（保健（診療放射線技術）	450
人間社会（学校教育）	200

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

金沢大学の入試情報

金沢大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で6つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

	2025年度	2024年度	2023年度
1	・理想気体が閉じ込められたコンデンサー 設問×7	・万有引力による運動 設問×16	・誘電分極による容量の変化、電流の微視的モデル 設問×16
2	・RC直流回路 設問×7	・RC直流回路、電気振動 設問×7	・定滑車・動滑車を介した物体の単振動 設問×9
3	・スイングバイ、デブリの回収 設問×10	・円筒形硝子による光の屈折 設問×10	・単原子分子気体と2原子分子の気体の混合 設問×8
4	・サイクロトロン 設問×10	・ばねを介した2連結物体 設問×8	・磁場中で回転する導体棒に発生する起電力 設問×9
5	・電子線の結晶による干渉 設問×14	・熱気球の浮上 設問×9	・縦波の進行波・定在波、うなりのしくみ 設問×8
6	・転倒せずに運動する直方体 設問×8	・カーリングの物理 設問×10	・2物体の衝突 設問×8

記述式問題が中心となっており、「考え方を記述させる問題」が出題されやすいとされます。
難易度の面では「典型〜やや応用」レベルの問題が中心になりやすく、突飛な発想を問う問題は多くない傾向がありますが、計算量と論理思考力が重要視されている構成です。
出題範囲としては、力学（運動方程式・エネルギー保存）、波動、電磁気、熱力学などの基幹分野が出題されるケースが多く、分野横断の設問も見られることがあるようです。

●対策

まず力学を中心に基礎を徹底的に固めることが必須です。
教科書レベルの運動方程式、仕事とエネルギー保存、運動量保存などを自力で立式できる力をつけておく必要があります。

波動や熱力学、電磁気の分野についても並行して学習を進め、基礎公式だけでなく、問題文に与えられた条件から式を立てて解く訓練を重ねます。
複数分野が融合された出題にも対応できるようにしておきましょう。

記述式問題対策としては、途中式や考え方を省略せずに答案に書く習慣をつけることが重要です。
なぜその式を使ったのか、途中の論理展開はどういう意味があるのかを自分の言葉で整理しながら答案を書く練習が得点力を高めます。
時間配分にも注意が必要で、二次試験対策の物理は読む・整理する・式を立てる・計算するという一連の流れを素早くこなせるよう、過去問・予想問題を使って模擬演習を重ねます。

最後に、過去問を複数年分解くことで、金沢大学の物理特有の設問パターンや誘導の傾向を把握し、弱点を補強して学習計画に反映させましょう。

以上のように、金沢大学の物理対策では、力学を中心とした基礎の堅持、記述式思考力、時間管理、過去問慣れの四本柱を意識した学習が合格に近づく鍵となります。

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