金沢大学(前期日程)の生物対策

本記事では金沢大学(前期日程)の生物対策について記載しています。

生物の試験時間は融合・理工が1科目で100分、人間社会・医薬保健(保健(看護))が1科目で60分、医薬保健(保健(検査技術・理学療法学・作業量法学)が2科目で120分です。
配点は下記の通りです。

学域配点
医薬保健(保健(理学療法学・作業療法学))1000
医薬保健(保健(医療検査技術))800
医薬保健(医薬科)600
融合(先導・観光デザイン・スマート創成(理系傾斜))、理工(地球社会基盤・生命理工)、医薬保健(保健(看護))500
人間社会(学校教育)200


融合・理工は4問を解答、人間社会・医薬保健は4問のうち3問を選択して解答します。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

金沢大学の入試情報

金沢大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・DNAの複製、DNAの修復、がん細胞、ウイルスの増殖
設問×3
・生体膜・細胞小器官の構造とはたらき、シグナル配列
設問×8
・タンパク質のはたらき
設問×7
2・体温調節と自律神経系
設問×5
・神経筋標本
設問×3
・フィードバック、血糖値の調節、腎臓のはたらき
設問×4
3・精巣分化に関与する遺伝子発現、クロマチン繊維と遺伝子の転写
設問×2
・動物の生殖と配偶子形成のしくみ、遺伝の計算
設問×2
・動物の発生のしくみ
設問×6
4・分子系統、分類階級、維管束の特徴、種分化
設問×2
・生物進化と陸上への進出、個体群の成長と被食者ー捕食者相互関係
設問×2
・自然選択と適応進化、群れ
設問×2

実験系・観察系の資料(グラフ・表・模式図)を読み取り、結果から考察を深める形式が出題されることがあります。
また、生物分野では「細胞」「遺伝」「分子生物学」「生化学」の基礎が問われる問題が頻出しており、単なる知識暗記だけでなく、生命現象を仕組みとして理解する力が求められています。
出題スタイルは記述式と選択式が混在しており、解答過程(なぜその選択をしたか、またはどう整理したか)が評価に影響する設問も含まれる傾向があります。
さらに、過去問および解答例は大学公式サイトで公開されており、実際の出題パターンや答案記述のスタイルを確認できる資源が整っています。

●対策

まず教科書レベルの「細胞」「遺伝」「分子生物」「酵素・代謝」の基礎を徹底的に固める必要があります。
知識を丸暗記するのではなく、なぜその反応が起こるのか、どのような仕組みで細胞が働くのかを理解した状態で演習を進めると、資料考察問題にも対応しやすくなります。

資料問題対策としては、グラフや模式図を見て情報を整理する訓練を日頃から行うことが重要です。
問題文を読んだ後、まず「何が観察されているのか」「実験条件はどうなっているか」を自分でメモ・図示し、その上で問いが何を要求しているかを明確にしてから解答に進む流れを練習します。

記述式問題への対策も欠かせません。
答案を書く際には、途中の考え方や根拠、変化の意味をきちんと記述する癖をつけることが得点を安定させる鍵になります。
特に考察問題では、「観察結果→解釈→結論」といった論理構成を自分なりに整理して文章に落とす練習を重ねましょう。

時間配分面では、過去問を用いた模擬演習がおすすめです。与えられた問題を本番同様に時間を測って解き、「読む→整理→記述」にかかる時間を把握しておくことで、本番で焦らず処理できるようになります。

最後に、過去問の活用は非常に効果的です。金沢大学の公式サイトには過去問および解答例が公開されているため、実際の出題形式や記述答案の傾向を分析し、自分の弱点(知識、解釈力、記述力など)を補強する学習計画を立てると得点力が向上します。

以上のように、金沢大学の生物対策では、基礎知識の理解+資料読解力+記述力+時間管理の四点をバランスよく鍛える学習が合格への近道となります。

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