神戸大学(前期日程)の文系数学対策

本記事では神戸大学(前期日程)の文系数学対策について記載しています。
数学の試験時間は80分で、配点は下記の表を参照してください。
| 学部 | 配点 |
| 経済(数学受験) | 450 |
| 経済(英語受験) | 225 |
| 経済(総合受験)、海洋政策科(文系科目重視) | 150 |
| 経営 | 125 |
| 国際人間(環境共生(文科系受験)) | 110 |
| 国際人間(グローバル文化・発達コミュニティ・子ども教育) | 80 |
| 文、法 | 75 |
目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。
神戸大学の入試情報
神戸大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・関数の増減・極値、微分法の方程式への応用 設問×3 | ・最大値・最小値、漸化式 設問×5 | ・2次方程式の解と判別式 設問×3 |
| 2 | ・等式の証明、不等式の証明、平方根の計算 設問×3 | ・約数と倍数、素因数分解、確率の基本性質 設問×3 | ・独立・反復試行の確率 設問×3 |
| 3 | ・確率の基本性質、三角比と面積 設問×3 | ・軌跡 設問×3 | ・円と直線(円と曲線) 設問×3 |
標準的な問題を中心に構成されていますが、途中の論理展開を丁寧に示し、落ち着いて処理する力が重要になります。
難問が並ぶわけではありませんが、一つの大問を段階的に積み重ねる形式が多く、誘導を正しく読み取れないと得点を落としやすい特徴があります。
数学IA・IIB・Cが出題範囲であり、微積分、図形と方程式、確率などが頻出です。
●対策
典型問題をベースとしながらも、途中の考え方をしっかり記述させる構成になっています。
そのため、答えだけでなく、どうしてその式が成り立つのか、どのような操作を行ったのかを説明できることが得点を安定させる鍵になります。
特に誘導問題では、提示された式が何を示しているのかを読み取り、流れを乱さずに解く姿勢が求められます。
頻出の微積分では、関数の増減、極値、最大・最小、面積、接線などが扱われます。
神戸大学の微積は、複雑な設定よりも、基本的な微分・積分操作を正確に行い、関数の性質を丁寧に整理することが求められます。
グラフをイメージしながら状況を把握する習慣があると、誘導に沿って自然に計算を進められます。
確率分野は、標準的な場合の数・期待値に加えて、数列や図形との融合理解が求められることがあります。
神戸大学は論理的な説明を重視しているため、場合分けを丁寧に行い、選んだ理由をはっきり示しながら解く必要があります。
曖昧なまま計算に進むとミスにつながりやすいため、条件整理の段階に十分な時間を使うことが重要です。
対策としては、まず教科書レベルの基礎事項を確実に固めることが不可欠です。
神戸大学は典型問題の理解を前提としており、基本ができていないと誘導の意味をつかめず失点しやすくなります。
青チャートの例題や基礎問題精講など、標準問題を中心に扱う教材で基礎固めを進めることが効果的です。
そのうえで、標準〜応用レベルの演習を行い、誘導問題に慣れていく必要があります。
神戸大学の問題は、誘導に従えば解けるように作られているため、誘導の読み取りと論理的な記述を繰り返し練習すると得点が安定します。
また、途中式を省略しない書き方を身につけることで、部分点を確実に拾えるようになります。
過去問演習は非常に重要であり、設問の流れ、誘導の意図、計算量の感覚をつかむために不可欠です。
初めは丁寧に問題文を読み、誘導がどのように使われているかを確認しながら取り組むことが大切です。
二回目以降は本番時間を意識し、計算スピードと記述の丁寧さのバランスを調整します。
総合すると、神戸大学の文系数学は、標準的な問題を確実に処理し、誘導を丁寧に読み取り、論理的に記述する力が求められる試験です。
基礎理解と標準問題の演習を積み重ね、過去問で形式に慣れることで、安定して合格点に到達できます。
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