横浜国立大学(前期日程)の物理対策

本記事では横浜国立大学(前期日程)の物理対策について記載しています。

試験時間は2科目で150分で、配点は450点です。

目標得点率は70%程度に設定して勉強していきましょう。

横浜国立大学の入試情報

横浜国立大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
・衝突、落体の運動
設問×10
・蹴り上げたボールと壁の衝突
設問×13
・張力による周回運動
設問×34
・ニュートンリング
設問×10
・電子線による結晶分析、結晶による元素分析
設問×11
・RLC直流・交流回路
設問×12
・電場・電位
設問×5
・熱機関の熱効率
設問×18
・ドップラー効果、うなり
設問×6

標準的な問題を中心に構成されていますが、状況を正確に整理し、基本法則を適切に適用する力が求められる試験です。
難問が連続するわけではありませんが、大問ごとの分量が比較的多く、途中計算を丁寧に進める姿勢が得点の鍵になります。
力学、電磁気、波動、熱などの主要分野が幅広く扱われ、基礎理解がそのまま得点につながる構成となっています。

●対策
力学では、運動方程式、エネルギー保存、運動量保存が中心であり、斜面、ばね、円運動などの典型問題がよく出題されます。
横浜国立大学の力学は、誘導に沿って段階的に処理する形式が多いため、与えられた式が何を意味するのかを読み取り、状況を図で整理する習慣が重要です。
計算自体は複雑すぎるものではありませんが、符号や力の向きのミスが点数に直結するため、丁寧な処理が欠かせません。

電磁気分野では、電場、電位、コンデンサー、磁場、電磁誘導などがバランスよく出題されます。
特に、電磁誘導の問題では、磁束の変化をどのように扱うかが得点の分岐点になります。
また、電流の向きや電荷の配置を図示できるかが理解を大きく左右するため、日頃から図で現象を整理する習慣が有効です。

波動では、定常波、ドップラー効果、光の干渉などが典型であり、グラフや図形状の波の動きを視覚的に理解していることが重要です。

熱分野でも、状態変化や熱量計算が頻出で、気体の法則やエネルギーの出入りを正しく捉える力が求められます。
これらの分野は難易度が極端に高いわけではありませんが、基礎理解が不足していると途中で崩れやすい特徴があります。

横浜国立大学の物理の特徴として、誘導に従って順に解いていけば正答にたどり着きやすい点があります。
しかし、誘導を読み落としたり、式の意味を理解しないまま進めたりすると、致命的な失点につながるため、問題文を丁寧に読む力が非常に重要です。

対策としては、まず教科書レベルの基礎事項を確実に理解し、公式の背景を説明できる状態を目指すことが必要です。
そのうえで、標準問題集を繰り返し解き、典型的な解法を確実に身につけます。
特に力学と電磁気は頻出であるため、図示や式の立て方に慣れておくことが重要です。

過去問演習では、誘導の意図や計算量の感覚を掴むことができ、本番の時間配分にも大きく役立ちます。

総合すると、横浜国立大学の物理は、基礎理解、丁寧な計算、誘導の把握が得点に直結する試験です。
基礎を固め、標準問題で応用力を伸ばし、過去問で形式に慣れることで、確実に合格点へ到達できます。

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