名古屋大学(前期日程)の文系数学対策

本記事では名古屋大学の前期日程の文系数学対策について記載しています。
文系数学の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。
名古屋大学の入試情報
名古屋大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・面積 設問×3 | ・高次方程式、解と係数の関係 設問×3 | ・微分法の方程式への応用、関数の増減と極値 設問×3 |
| 2 | ・不定方程式 設問×2 | ・2次方程式・2次不等式、2次関数の最大・最小 設問×3 | ・空間図形、不等式の証明 設問×4 |
| 3 | ・独立・反復試行の確率 設問×3 | ・独立・反復試行の確率 設問×3 | ・確率の基本性質 設問×2 |
単なる知識だけでなく、スピードと正確な計算力が強く求められます。
また、文系数学といえども、内容はかなり広く、時に理系数学の要素を含む問題が出ることがあり、幅広い単元の対応力が必要です。
具体的な出題傾向では、微分・積分、確率・場合の数、数列、ベクトル・図形、図形と方程式、定積分や面積・体積あたりが頻出単元として挙げられます。
近年では、複数単元を融合させた問題や、単純な定型解法ではなく「考察力」を要する問題の割合が高まっており、過去問の「基本例題レベル」だけでは通用しにくい傾向があります。
過去には整数問題や漸化式、複素数系、図形の応用、確率の応用など、文系でありながらかなり思考力や柔軟な発想を要求する問題も出ています。
●対策
まずは 数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B ・Cの基本事項を徹底して固めることが最重要です。
公式や基本定義、標準レベルの典型問題は「迷わず確実に解ける」ようにしておく必要があります。
特に確率・数列・ベクトル・図形・三角関数といった頻出分野は、基本パターンを漏れなく把握すること。
そのうえで、融合問題ややや応用の問題演習を日常的に行うことが重要です。
たとえば「数列+確率」「図形+積分」「ベクトル+図形と方程式」など、複数分野を跨ぐ問題に慣れておくことで、当日の対応力が大きく変わります。
また、試験時間が短いため、計算スピードと正確さを鍛えることも不可欠です。
時間を意識して過去問や予想問題を解き、「思考→式立て→計算→見直し」をテンポよくこなす練習を積んでおきましょう。
さらに、答案構成力・記述力も重視されます。
たとえ正解にたどり着けなくても途中式や考え方をきちんと書いておくことで部分点を狙える可能性があります。
特に誘導形式の問題では、論理の流れを省略せずに示す習慣をつけることが有利です。
最後に、過去問演習と分析を怠らないことがカギです。
名古屋大学は過去問の入手が可能で、どのような単元がよく出るか、どのような形式で出されるかを把握できるので、これをベースに、自分の弱点を洗い出し、学習計画を練るのが合格への近道です。
旧帝大対策のまとめはこちら!↓

