東北大学(前期日程)の生物対策

本記事では東北大学の前期日程の生物対策について記載しています。
生物の試験時間は2科目で150分です。配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。
東北大学の入試情報
東北大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・細胞の構造と機能、分泌タンパク質の輸送と修飾 設問×5 | ・酵素、呼吸、解糖 設問×8 | ・細胞骨格、興奮の伝達 設問×3 |
| 2 | ・ニューロンの興奮、伝達と神経伝達物質、脳の構造と機能 設問×9 | ・細胞骨格、エキソサイトーシス、ホルモン、物質の輸送 設問×5 | ・免疫、プログラム細胞死 設問×7 |
| 3 | ・動物の行動、ショウジョウバエの発生と遺伝子 設問×6 | ・遺伝、遺伝子の組換え、X染色体の不活性化 設問×7 | ・進化、神経系、動物の行動 設問×7 |
各大問には語句記述、小問集合、実験考察、論述など幅広い形式の設問が混ざっており、単なる知識問題だけでなく、思考力・読解力・表現力が求められる構成になっています。
出題内容としては、分子・細胞・遺伝、代謝や呼吸、酵素、発生・成長、生態・環境など、生物の基本から応用まで教科書レベル〜少し発展したレベルまで幅広く扱われる傾向があります。
なかでも、遺伝情報の発現や分子生物学 に関する分野は頻出で、実験内容を読み取って考察させる問題が近年増えているようです。
また、実験考察問題ではグラフ・表・模式図などを用いたデータ解釈や、条件の変化に伴う現象の予測・説明を論じさせるような論述が出ることも多く、単なる暗記では対応しきれない出題が目立ちます。
近年では論述の難易度が高められており、記述だけでなく「実験設計・条件読み取り・データ考察」の力が試される傾向が続いています。
このため、解答時間の管理も重要で、生物を選択する受験生は理科2科目を150分で解く際、生物にかける時間はおおよそ70〜75分以内に収めるのが望ましいです。
●対策
まず、基礎知識の完全定着が出発点です。
教科書や標準レベルの参考書で、細胞構造、代謝、遺伝、発生、生態などあらゆる分野の基本用語・定義・メカニズムをしっかり理解し、語句記述でも迷わないようにしておきます。
次に、データ読み取り・実験考察力を養うことが重要です。
過去問や問題集を使って、グラフや表、模式図が与えられる形式の問題に繰り返し取り組み、「与えられた条件・操作・結果 → 変化の理由 → 結論」という流れで論理的に考え、説明する訓練を積み重ねましょう。
論述対策も欠かせません。
「なぜその答えになるか」「どのような根拠・メカニズムか」を自分の言葉で整理して書く練習を普段から行っておきます。
特に字数制限がある問題では、要点を漏らさず・無駄なく書く力が求められます。
時間配分の訓練も非常に重要です。
理科2科目150分の中で、生物に割ける時間を意識し、「最初に語句を素早く処理 → 後半に考察・論述でじっくり」という戦略で、過去問を本番形式で解く練習を繰り返すとよいでしょう。
最後に、過去問演習と弱点分析をしっかり行うことが合格に直結します。過去5〜10年分の問題を解き、どの分野がよく出るか、どの形式(語句・考察・論述)に苦手があるかを把握し、自分の弱点を重点的に補強する学習プランを作ると安定した得点力をつけやすくなります。
旧帝大対策のまとめはこちら!↓

