大阪大学(前期日程)の生物対策

本記事では大阪大学(前期日程)の生物対策について記載しています。

生物の試験時間は医(保健<看護>)が75分で、理・工・基礎工・医・歯・薬が2科目で150分です。
配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65%以上に設定して勉強していきましょう。

大阪大学の入試情報

大阪大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・葉緑体と細胞内共生説
設問×4
・真核生物の遺伝子発現とタンパク質
設問×5
・動物の配偶子形成、三点交雑
設問×6
2・オペロンモデル
設問×6
・聴覚と平衡覚、動物の行動
設問×5
・免疫
設問×7
3・神経と筋収縮
設問×5
・生態と進化
設問×4
・酵素反応
設問×5
4・免疫
設問×5
・動物の行動
設問×4
・PCR法と電気泳動
設問×5

出題分野としては、とくに「分子・細胞」「遺伝」「代謝・調節」「免疫」「生理」「発生・成長」「生態」など、教科書に載る広範な分野からバランスよく出題される傾向があります。
なかでも、近年は分子生物学や遺伝、免疫あたりが頻出で、実験考察問題が必ず含まれるという報告もあります。これらは教科書レベルの知識だけでは解答できず、“初見の実験–データ読み取り–考察”という流れで解く必要があるため、応用力がかなり求められます。
また、小問集合による語句記述だけでなく、図の描写・表やグラフの読み取り・計算・論述など、多様な形式が混在する構成です。記述は行数や文字数制限があることが多く、論理的かつ簡潔な表現が必要となります。

●対策
まず、教科書および基礎参考書を用いて、生物の全単元の基礎知識を確実に固めることが出発点です。
細胞の構造、代謝、遺伝、酵素、ホルモン/免疫、生態など、出題範囲が広いため、あやふやな単元を残すと致命的です。
特に頻出の分子生物・遺伝・免疫などは、語句だけでなくメカニズムも含めて深く理解する必要があります。

次に、実験考察・データ解析に慣れる練習を数多く行います。
過去問や入試対策問題集を使って、実験の条件やデータ(グラフ・表・模式図など)が与えられたときに、「条件整理 → 仮説or法則適用 → 結果の予測/考察」の流れで答える訓練を繰り返すことが重要です。
特に初見の実験設定であっても、基礎の論理と読み取る力で対応できるように備えましょう。

さらに、記述・論述形式への対応力を鍛えます。
大阪大学の生物は記述量・論述の比重が高く、文字数や行数制限がある問題もあるため、「結論 → 根拠(データ・法則) → 補足/背景・意義」という構成で論理的に書く習慣をつけることが有利です。
長々と書けばよいわけではなく、必要な情報を的確かつ簡潔に示すことが点数につながります。

加えて、時間配分と問題選択の戦略も大切です。
大問4題+多様な設問形式であるため、時間内にすべてを書ききるのは容易ではありません。
過去問を使って制限時間で解く訓練をし、「最初に確実な得点を確保 → 時間を使って考察・論述問題に取りかかる」という優先順位をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

最後に、過去問演習と傾向分析を徹底することが鍵です。
過去5〜10年分の問題を通しで解き、どの分野がよく出るか、どの形式で問われやすいか、どの部分で自分が弱いかを洗い出します。
それに基づいて復習・補強を行うことで、無駄の少ない効率的な学習サイクルが構築できます。

旧帝大対策のまとめはこちら!↓

\ 最新情報をチェック /