京都大学(前期日程)の英語対策

本記事では京都大学(前期日程)の英語対策について記載してます。

英語の試験時間は120分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は65以上に設定して勉強していきましょう。

京都大学の入試情報

京都大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
・英文和訳(50点)
下線部の英文和訳×3
・英文和訳(50点)
1. 下線部の英文和訳
2. 空所補充問題×4
3. 下線部の英文和訳
・英文和訳(50点)
下線部の英文和訳×3
・長文読解(50点)
1. 下線部が指す内容について30~50字の日本語で説明
2. 下線部の英文和訳
3. 下線部の英文和訳
・長文読解(75点)
1. 下線部の英文和訳
2. 下線部の英文和訳
3. 下線部の理由について80語以上100語以内の英語で説明
4. 下線部の英文和訳
・英文和訳(50点)
下線部の英文和訳×3
・和文英訳(25点)
日本語文の英訳
・和文英訳(25点)
日本語文の英訳
・和文英訳(25点)
日本語文の英訳
・自由英作文(25点)
「人間の想像力は人工知能の普及によって豊かになる」もしくは「人間の想像力は人工知能の普及によって乏しくなる」のどちらかの主張を選択し、下記の3つの条件をまもって英文で論証
・妥当性を論証する文、主張と論証を総括する文を含める
・80語以上100語以内
・解答欄の各下線部の上に単語1語を記入する。記号は1語に含めず、短縮形は1語と数える
・会話問題(25点)
空所補充問題×4

読解問題(長文読解)は伝統的に重要で、論説文・専門的エッセイ・科学・哲学・社会問題など、内容の幅が広く、読解文章自体が高度であることが特徴です。
下線部和訳、内容説明、空所補充などの形式が多く、文章の構造や論理展開、筆者の意図・主張を正確に読み取る力が強く問われます。

加えて、英作文問題も必須で、①和文英訳、②自由英作文(意見論述や会話文作成など)の2題が毎年出題されています。和文英訳では日本語特有の言い回しやニュアンスを適切に英語で表現する力、自由英作文では論理的でまとまりのある英文構成力が求められます。

近年の出題傾向としては、英文読解の難易度は安定していますが、設問形式や英作文のスタイルに若干の変更が見られる年度もあります。たとえば、2025年度は読解問題に「下線部和訳のみ」「内容説明(字数指定あり)」が組み合わされ、英作文も例年どおり和文英訳と自由英作文でした。
このように、細かい形式は流動的なので、どのような設問にも対応できる応用力が必要です。

●対策
まず、精読力を鍛えることが不可欠です。
読解問題に対しては、英文をただ読んで意味を追うだけでなく、文構造・論理展開・主張・根拠・結論の流れを把握する訓練を重ねます。特に長文は内容が抽象的・専門的なものも多いため、背景知識や一般教養もある程度備えておくと理解が深まりやすいです。

下線部和訳の対策としては、複雑な構文や長めの英文に慣れておくために、過去問や高難度の英文を読み、和訳練習を繰り返すことをおすすめします。
文法・語法・語彙力だけでなく、英語特有の言い回しや文章の流れを正確に日本語で表現できる力が重要です。

和文英訳・自由英作文対策としては、日本語の文章を英語に訳す練習に加えて、「日本語を英訳しやすい別の日本語に言い換える」訓練も有効です。
京都大学の和文英訳はただの直訳ではなく、自然で流暢な英語を求められることが多いため、英語らしい表現の感覚を鍛えておく必要があります。

自由英作文対策では、テーマ型の論述やエッセイ形式の英文を書く訓練を重ねてください。
構成は「導入 → 主張 → 根拠・理由 → 結論」といった論理的な流れを意識し、論理の穴や冗長さを避け、簡潔かつ説得力のある英文を書けるように練習します。

また、出題形式が年度により変化する可能性があるため、過去10年分程度の過去問を幅広く演習し、和訳・英訳・論述という形式の変化を経験しておくことが重要です。
形式に惑わされず、本質的な「英語力+論理力」を鍛えておくことが合格への近道だと思います。

そして、語彙力・文法力・構文読解力は基礎として必須です。
特に語彙は、論説文や学術的な英文で使われるものが多いため、新聞・コラム・英語エッセイ・サイエンス英語などを読んで語彙を増やし、未知の単語にも対応できるようにしておきます。

最後に、時間配分と精神的なペース配分にも慣れておくのがおすすめです。
120分で読解と英作文を両立させる必要があるため、過去問や模擬試験を時間を測って演習し、「まず読解 → その後英訳・作文」「どこで時間を残すか」など、自分なりの戦略を確立しておくと安心です。

京都大学の英語は「読む」「訳す」「考える」「表現する」を幅広く、深く試される科目です。過去問演習を中心に、読解力・語彙力・翻訳力・論述力をバランスよく鍛え、どんな形式の問題がきても対応できる底力をつけることで、合格に近づけると思います。

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