北海道大学(前期日程)の化学対策

本記事では北海道大学(前期日程)の化学対策について記載してます。
化学の試験時間は2科目で150分です。
配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。
北海道大学の入試情報
北海道大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・状態図、沸点上昇、化学結合、緩衝液、反応速度 設問×8 | ・電気分解、中和滴定、浸透圧、化学平衡、熱化学 設問×7 | ・ハロゲンとその化合物、化学結合、実在気体、水素結合、化学平衡、反応速度 設問×6 |
| 2 | ・炭素の同素体、銅とその化合物 設問×8 | ・NaClの結晶、アンモニアソーダ法、窒素とリンの単体と化合物 設問×9 | ・Al・Siとその化合物、Sとその化合物、電池 設問×11 |
| 3 | ・エステルの分解生成物、芳香族化合物の反応と性質、天然有機化合物、合成高分子化合物 設問×8 | ・元素分析、有機化合物の構造と反応、合成高分子化合物、糖類 設問×12 | ・炭化水素の異性体と反応、タンパク質・アミノ酸 設問×9 |
出題範囲は理論化学、無機化学、有機化学、高分子化学がバランスよく出題される傾向が強いです。
特に理論化学と無機化学の出題量が多く、中でも気体・化学平衡・反応速度など理論分野は毎年重要テーマとして現れています。
有機化学では構造決定(元素分析、反応機構など)の問題が頻出であり、高分子化合物に関する問もよく出るようです。
全体の難易度としては「標準~やや難」程度が中心ですが、問題量が多めで問題文読解力や思考力が問われる設問が増えてきていることが指摘されています。
また、知識を問う選択問題、計算問題、記述(グラフ描図・論述)問題が混じった構成になっており、単純な計算だけでなく、考えながら解答を組み立てる力が必要です。
さらに試験時間にも注意が必要で、理科2科目選択で150分の配分となることが多く、化学に割ける時間は限られます。
●対策
まずは基本知識の徹底が不可欠です。教科書レベルの理論・無機・有機・高分子の基本を確実に押さえておきましょう。これは知識系の問題でも記述問題でも基盤になります。
理論化学分野では、特に気体の法則、化学平衡、反応速度などの典型テーマを繰り返し演習し、「式を立てる→変形する→結果を解釈する」の流れを自分のものにしてください。計算ミスや式の立式ミスが得点を大きく左右します。
無機化学では、金属の性質や結晶構造、化学結合、錯イオンなど広範な知識が必要です。単に丸暗記するのではなく、なぜその性質になるのか理論と結びつけて理解を深めましょう。
有機化学では構造決定問題対策を重点的に行います。元素分析や反応データをもとに構造を推定する問題に強くなるために、良問集を使って演習を重ねておくと良いです。高分子化合物の性質や反応も頻出なので、高分子分野の基礎+応用をおさえておきましょう。
記述・論述問題への対応力も鍛える必要があります。問題文を読みながら、条件・問い・要件を整理し、自分の考えや根拠を明確に書く練習を日頃から行っておきましょう。特にグラフ読み取り問題や描図を伴う問いには慣れておくことが重要です。
時間配分を本番形式で練習することも非常に効果的です。150分という長時間戦を想定し、過去問や予想問題を使って時間を測りながら解くことで、自分のペースを把握し、見直し時間も確保できるように練習しましょう。
最後に過去問演習は必須です。北海道大学の過去問を複数年分解き、出題パターン・頻出テーマ・誘導形式を分析しましょう。特に理論・有機・無機それぞれの出題形式を把握し、自分の弱点を補強する学習プランを立てることが合格への大きなポイントです。
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