北海道大学(前期日程)の地理対策

本記事では北海道大学(前期日程)の地理対策について記載してます。
地理の試験時間は90分で、配点はこちらをご参照ください。
目標得点率は75%以上に設定して勉強していきましょう。
北海道大学の入試情報
北海道大学の公式サイトをご参照ください。
各項目の傾向と対策
大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 1 | ・農業と食料 1. 空所補充問題×4 2. 論述問題 3. 正誤問題 4. 論述問題×2 5. 空所補充問題×5 | ・地図と土地利用 1. 地図問題 2. 論述問題 3. 地図問題 4. 論述問題 5. 地図問題 6. 正誤問題 7. 地図問題 | ・地図や統計 1. 空所補充問題×4 2. 地図問題 3. 地図問題 4. 論述問題 5. 論述問題 6. 正誤問題 7. 論述問題 |
| 2 | ・オセアニアの地誌 1. 空所補充問題×5 2. 論述問題 3. 記述説明問題 4. 正誤問題 5. 記述説明問題 6. 組み合わせ問題 | ・人権・民俗・宗教 1. 正誤問題 2. 空所補充問題×5 3. 論述問題 4. 国名の組み合わせ 5. 論述問題 6. 論述問題 7. 空所補充問題×2 8. 空所補充問題×4 | ・ブラジルの地誌 1. 正誤問題 2. 一問一答問題 3. 表の選択問題 4. 空所補充問題×2 5. 記述説明問題 6. 論述問題 7. 論述問題 |
| 3 | ・北ヨーロッパの地誌 1. 論述問題 2. 論述問題 3. 一問一答問題 4. 空所補充問題×4 5. 空所補充問題×3 6. 選択問題 7. 空所補充問題×3 | ・南アジアの地誌 1. 地図問題 2. 論述問題 3. 記述説明問題 4. 国の選択 5. 論述問題 6. 論述問題 7. 正誤問題 | ・ロシアや周辺国の地誌 1. 空所補充問題×3 2. 地図問題 3. グラフの選択 4. 論述問題 5. 選択問題 6. 論述問題 7. グラフ問題 8. グラフの選択 |
| 4 | ・インドネシアの経済 1. 空所補充問題×6 2. 一問一答問題 3. 選択問題 4. 一問一答問題 5. 論述問題 6-X. 論述問題 6-Y. 選択問題 | ・北アフリカの地誌 1. 正誤問題 2. 論述問題 3. 論述問題 4. 論述問題 5. 雨温図の選択 6. 空所補充問題×3 7. 論述問題 | ・北アメリカの地誌 1. 正誤問題 2. 空所補充問題×3 3. 論述問題 4. 表の選択 5. 論述問題 6. グラフの選択 7. 論述問題 |
出題形式としては記述式・論述式がメインで、小問(4〜8問/大問)が複数ある構成が定着しているようです。
また、地形図・統計グラフ・地名表・資料図など、多様な資料(地図・グラフ・統計表)を読み取って考える問題が非常に多いのが特徴です。
出題分野としては、自然地理(地形・地形図)・人文地理・地誌の3分野すべてからバランスよく出題されており、特定分野への偏りは小さい傾向があります。
自然地理では地形図の読図や造成地・ハザードマップなどを題材とした出題がしばしばあり、図示や描図を伴う問題が出る年もあります。
さらに、資料型の論述問題では文字数制限が明示されていないものも多く、自分の考えを整理して書く力が強く求められる構成です。
加えて、地誌分野ではアジア・ヨーロッパ・アフリカなど地域別のテーマが多様に扱われ、地域スケールが小さい国や特殊地域(環太平洋など)が問われるケースもあります。
●対策
まず、教科書をベースに地理全分野の基礎知識を網羅することが重要です。
自然地理・人文地理・地誌をまんべんなく学び、どの大問にも対応できる土台を作りましょう。
次に、図やグラフなどの資料読み取り力を鍛えることが不可欠です。
過去問や演習問題を使い、地形図・統計グラフ・地図などを読み解く練習を日常的に行い、「資料を見て何が問われているか」を素早く整理できる力を養います。
描図問題への対応として、地形図を描く練習も有効です。
等高線や地形名(扇状地・段丘など)を用いて簡易図を自分で作り、問題で求められる地点や関係性を描けるようにしておきましょう。
記述・論述力も重要です。
「なぜその説明になるか」「どの地理的要因を根拠に結論を導くか」を明確に整理し、答案にまとめる練習を重ねます。
特に論述問題では自分の意見や考察を論理的に示す力が得点に直結します。
時間配分の訓練も欠かせません。
90分という制限のもとで4題+複数小問を処理する必要があるため、過去問を時間を計って解くことで自分のペースを把握しておきましょう。
特に大問ごとの配分や見直し時間を含めた戦略を身につけておきます。
最後に、過去問分析を徹底します。
過去5年〜10年分の入試問題を解き、出題傾向・頻出テーマ・誘導パターンを把握し、自分の苦手分野を早めに見つけて補強する学習計画を立てましょう。
旧帝大対策のまとめはこちらです!↓
