九州大学(前期日程)の文系数学対策

本記事では九州大学(前期日程)の文系数学対策について記載しています。

試験時間は120分で、配点はこちらをご参照ください。

目標得点率は70%に設定して勉強していきましょう。

九州大学の入試情報

九州大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2025年度2024年度2023年度
1・接線と法線
設問×1
・面積
設問×2
・面積
設問×1
2・三角関数のグラフと最大・最小
設問×1
・平面ベクトルと図形
設問×2
・接線と法線、加法定理とその応用
設問×3
3・除法の性質と整数の分類
設問×2
・不定方程式
設問×3
・平面ベクトルの成分表示、平面ベクトルの内積
設問×3
4・確率の基本性質、高次方程式
設問×2
・場合の数
設問×3
・複素数の計算、確率と漸化式
設問×4

近年の出題傾向を見ると、必ずといってよいほど出る単元が「微分・積分法」「確率・場合の数」「整数問題」「図形と方程式(平面・空間ベクトル、直線や円・図形の性質など)」です。
特に微積分やベクトル、確率・整数は毎年安定して顔を出しており、これらを重点的に対策することで比較的安定した得点を狙いやすい構成となっています。

ただし、全体として「標準〜やや応用」のレベルが中心であるものの、計算量が多く、細かいミスやケアレスミスが命取りになりやすいとの指摘があります。
また、問題によっては理系数学との共通問題が混ざることもあり、場合によってはやや難易度が上がる年もあります。

●対策
まず、頻出単元である微分・積分、ベクトル、確率・整数、図形と方程式を徹底的に復習してください。
公式や定義、典型問題の解法を確実に身につけ、基本問題を迷わず正解できる安定した土台を作ることが第一です。

次に、計算力と正確性を鍛える練習を積み重ねましょう。
九州大学の文系数学は計算量が多く、スピードと正確さの両方が求められます。教科書レベルの問題に加えて、少し捻られた問題や複合的な問題にも対応できるよう、問題集や過去問で練習するのが有効です。

答案の書き方にも注意が必要です。
記述式なので、途中式や考え方をきちんと書くことで、部分点を狙える可能性があります。
特に複雑な式変形やベクトルの計算、整数問題などでは途中式を省略せず、論理の流れを丁寧に書く練習をしておきましょう。

時間配分を意識した演習も重要です。
120分で4題という構成のため、1題あたり約30分を目安にして過去問などを時間を測って解き、どの問題にどれくらい時間をかけるか、自分なりのペース配分を確立しておくことが望ましいです。

そして、過去問演習と出題傾向の分析を欠かさないことも大切です。
九州大学は過去問を公開しており、具体的にどの単元がよく出るか、どのような形式で問われやすいかを把握できます。
複数年分を解いて、自分の弱点を見つけ、それを中心に補強していくことで効率よく実力を伸ばせます。

最後に、ケアレスミスを防ぐために、日々の演習で「見直し」の習慣をつけておくとよいでしょう。
小さなミスで大きく差がつきやすいため、計算後だけでなく、答え直前にもう一度式や計算ステップ、単位、条件などを確認する習慣をつけることで、安定した得点につながります。

旧帝大対策のまとめはこちら!↓

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