関西学院大学（全学部日程）の日本史対策

本記事では関西学院大学全学部日程の日本史対策について記載しています。

全学部日程の日本史の試験時間は60分で、配点は150点です。

目標得点率は75％以上に設定して勉強していきましょう。

各項目の傾向と対策

大問は全部で4つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

●2月1日

・2025年度

Ⅰ	古代〜明治に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	A：鎌倉〜江戸時代の商業 B：平安〜鎌倉・室町時代の農業	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×2	選択問題×10
Ⅳ	A：明治維新後の西洋文化の移植 B：大正〜昭和初期の学術・文化	選択問題×10

・2024年度

Ⅰ	古代〜昭和に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	A：水稲農耕 B：律令体制の破綻 C：寄進地形荘園	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×2	選択問題×10
Ⅳ	活字メディアの発展	選択問題×10

・2023年度

Ⅰ	古代〜昭和に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	法体系の歴史	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×2	選択問題×10
Ⅳ	A：第一時対戦後の日中関係と反応 B：日中国交正常化	選択問題×10

●2月2日

・2025年度

Ⅰ	古代〜昭和に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	レコードの歴史に関する会話	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×3	選択問題×10
Ⅳ	日米関係とアメリカと世界の関わり	選択問題×10

・2024年度

Ⅰ	古代〜昭和に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	A：律令国家の税収 B：織田信長、豊臣秀吉の功績	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×2	選択問題×10
Ⅳ	A：戦前期日本の農業 B：GHQの占領政策	選択問題×10

・2023年度

Ⅰ	古代〜昭和に関する文章	正誤問題×10
Ⅱ	A：教育機関の歴史 B：江戸〜戦前・戦中の教育	選択問題×10
Ⅲ	史料問題×2	選択問題×10
Ⅳ	A：近代日本の外交 B：太平洋戦争と終結	選択問題×10

全てマーク式の問題です。古代から昭和まで満遍なく出題されます。
基本的な内容ですが、正確な知識が求められるので通史を早めに終わらせて情報を整理しながら覚えていきましょう。

●対策
・文章の正誤問題
大問1は各10問・aとb2つの文章についてaとbが正しい場合はア、aだけが正しい場合はイ、bだけが正しい場合はウ、aとbがともに間違っている場合はエにマークする問題です。

例えば、2025年度で出題された「最初の使節派遣で送られた倭国からの隋への国書が煬帝に無礼とされたために、隋から使者が送られず、遣隋使の派遣も以降、行われなかった」という文章ですが、裴世清という使者が送られている上に、国書を送った小野妹子以降、犬上御田鍬らが送られるまで遣隋使は引き続き行われたため、誤りと判断できます。

以上のように教科書レベルの知識ですが、正確に覚えていないと正しい答えを選ぶことができないので、教科書や参考書で学習するときは情報をノートなどに整理しながら因果関係を捉えていきましょう。

・下線部に関する問題
文中に引かれている下線部に関する問題です。
正しい文や誤っている文を選ぶ問題などが出題されます。
ある人物や出来事などについて対応が取れるように、正誤問題と同様、整理しながら覚えていきましょう。
用語を単体で覚えていると正解を選ぶことができません。

・空所補充問題
文中にある空所に入る用語を選択肢から選ぶ問題が出題されます。
空所の前後の用語を確認して該当するものを選びます。
文化史なども問われるので、特に量が多い明治期の文化なども正確に覚えるようにしましょう。

・史料問題
毎年、大問3で必ず史料問題が出題されています。
教科書、参考書、資料集に載っている史料には必ず目を通すようにしましょう。
また、過去問などを使用して史料の読解にも慣れていきましょう。