学習院大学 理学部・コア試験の化学対策

本記事では学習院大学の理学部・コア試験の化学対策について記載しています。
学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。
プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。
理学部・コア試験の化学の試験時間は90分で、配点は150点満点です。
目標得点率は70%以上に設定して対策していきましょう。
理学部の入試情報
公式サイトはこちらです。
各項目の傾向と対策
大問は全部で3つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。
2024年度 | |
1 | ・沈殿滴定、溶解度積、Caの化合物、電気分解、平衡の移動(50点) 小問×13 |
2 | ・緩衝液、電離平衡、気体の溶解度(50点) 小問×9 |
3 | ・有機化合物の性質と構造、芳香族化合物の反応、脂肪族炭化水素の構造決定(50点) 小問×11 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
1 | ・オストワルト法、鉛蓄電池、水溶液の電気分解(50点) 小問×11 | ・鉄の製錬、酸化還元滴定(50点) 小問×11 | ・無機工業化学、水素の状態と体積、硫酸の性質・濃度(50点) 小問×12 |
2 | ・蒸気圧、アボガドロ定数(50点) 小問×9 | ・蒸気圧と混合気体、熱化学方程式(50点) 小問×9 | ・浸透圧、蒸気圧と水の状態変化(50点) 小問×9 |
3 | ・芳香族化合物の構造決定、有機化合物の立体構造と性質(50点) 小問×12 | ・油脂・脂肪酸の構造決定、脂肪族化合物の沸点、有機化合物の性質(50点) 小問×13 | ・脂肪族炭化水素の構造決定、有機化合物の反応性(50点) 小問×11 |
理論化学、無機化学、有機化学からバランスよく出題されています。
化学反応式を書く問題や記述説明問題、グラフの作成問題なども出題されています。
●対策
・理論化学
公式や原理は丸暗記するのではなく、仕組みを理解するようにしましょう。
有効数字の表示や単位変換などで引っかかっている人が多いので、問題演習を多くこなして理科独特の形式や考え方に慣れておきましょう。
理論化学は計算問題が多く出題されるので、こちらも問題をこなしながら早く、正確な計算ができるようにしていきましょう。
・無機化学
暗記すべき事項が多いため、仕組みを理解しつつ資料集などをつかってイメージでとらえていくといいでしょう。
文字情報だけでなく、実際の物質を見ながら覚えておくと記憶が強化されます。
また、覚えるだけでなく、こちらも問題演習を積んで形式に慣れておきましょう。
・有機化学
官能基の性質や物質の反応、構造決定をおさえましょう。
アルデヒド基→還元性・中性→CH3CHO(アセトアルデヒド)といったように官能基だけでなく、その性質と例を瞬時に言えるように反復していきましょう。
問題は典型的なものが多く、得意な受験生が多いため、失点しないようにしましょう。
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