東京外国語大学(前期日程)の英語対策

本記事では東京外国語大学(前期日程)の英語対策について記載しています。

英語の試験は英語スピーキングと英語(リスニングを含む)に分かれており、英語スピーキングは40分、英語(リスニングを含む)は120分で、配点は300点(スピーキングと英語試験の合計)です。

2024年度までリーディングとリスニングが300点、スピーキングが50点で合計の350点を300点に圧縮して合否判定を行なっていました。

英語スピーキングは用意されたタブレット端末を使って解答します。

東京外国語大学の入試情報

東京外国語大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

スピーキングの試験は東京外国語大学の公式サイトで解説されています。

2024年度
1・長文読解(60点)
1. 下線部について日本語で述べる(50字以内)
2. 下線部について日本語で説明する(20字以内)
3. 下線部の理由を日本語で説明する(60字以内)
4. 下線部の理由を日本語で説明する(40字以内)
5. 下線部に関することを日本語で説明する(55字以内)
6. 内容に関する問題(日本語で説明・60字以内)
2・長文中の空所補充問題(40点)
空所補充問題×10
3・リスニング問題(40点)
文の完成×8
4・リスニング問題(40点)
文の完成×8
5・リスニング問題・自由英作文(80点)
1. 流れた講義の内容を150語程度の英語で要約(40点)
2. 意見論述(200語程度・40点)
2023年度2022年度2021年度
1・長文読解(60点)
1. 内容に関する問題(40字以内)
2. 内容に関する問題(50字以内)
3. 内容に関する問題(40字以内)
4. 内容に関する問題(30字以内)
5. 内容に関する問題(65字以内)
6. 内容に関する問題(100字以内)
・長文読解(60点)
1. 内容に関する問題(80字以内)
2. 内容に関する問題(100字以内)
3. 単語の語源を説明する(50字以内)
4. 内容に関する問題(40字以内)
5. 内容に関する問題(100字以内)
6. 内容に関する問題(90字以内)
・長文読解(70点)
1. 下線部の理由を日本語で説明する(60字以内)
2. 下線部について日本語で説明する(40字以内)
3. 下線部について日本語で説明する(80字以内)
4. 下線部について日本語で説明する(60字以内)
5. 下線部について日本語で説明する(50字以内)
6. 下線部について日本語で説明する(70字以内)
2・長文中の空所補充問題(30点)
空所補充問題×10
・長文中の空所補充問題(30点)
空所補充問題×10
解答不要
3・リスニング問題(40点)
文の完成×8
・リスニング問題(40点)
文の完成×8
・長文読解(40点)
空所補充問題×8
4・リスニング問題(40点)
文の完成×8
・リスニング問題(40点)
文の完成×8
・リスニング問題(40点)
文の完成×8
5・リスニング問題・自由英作文(80点)
1. 流れた講義の内容を200語程度の英語で要約(40点)
2. 意見論述(200語程度・40点)
・リスニング問題・自由英作文(80点)
1. 流れた講義の内容を200語程度の英語で要約(40点)
2. 意見論述(200語程度・40点)
・リスニング問題(30点)
文の完成×6
6・リスニング問題(40点)
1. 流れた講義の内容を200語程度の英語で要約(40点)
2. 解答不要

2021年度まで大問は6つありましたが、2022年度から5つに減っています。
2024年度の配点を見てみるとリーディングが100点、リスニングが120点、ライティングが40点、スピーキングが50点なのでリスニングの配点が一番高いことになります。
受信する力だけでなく発信する力も問われるので受験英語という枠組みを超えて英語を習得するつもりで勉強していきましょう。
英語を話せて、聴けて、読めて、書けるということですね。

●問題別の分析
・長文読解
難しい語彙も含まれますが、一番重要なことは長文の内容を理解し、指定語数内で説明できるかどうかです。
下線部や語句について内容や理由を日本語で説明する問題なので読解力をあげていきましょう。

つい難しい英語長文となるとひたすら語彙を増やしていくイメージを持つ人がいると思いますが、語彙は受験用の単語帳と英検準1級までの単語を頭に入れておけば事足ります。読解の能力が高い人は受験用の単語帳だけで十分でしょう。

語彙、英熟語、文法、語法を頭に入れたら、英文解釈をやって英文を正確に読む練習をしていきましょう。
その後は市販の英語長文問題集をやったり、それがある程度終わった人は過去問に挑戦してみましょう。
質問を理解して、それにあった答えを用意できるかが重要なポイントです。

・リスニング問題
大問3~4のリスニングは1回、大問5のリスニングは2回流れます。
音声は3~4分と長く、設問の順番で音声が流れるものの聞き逃すと大問5以外は聞き返すことができません。
流れてくる音声は日常生活の音がしたり、笑い声が入ったり、アメリカ英語やイギリス英語など多様な英語が使われたりしているので受験用のリスニング問題集では限界があります。

音声が流れる前に設問の内容を簡単にチェックしておきましょう。
大問5については講義中に配布されたワークシートが問題にありますので、これもあらかじめチェックしておきましょう。
要約問題なので確実に聞き取れないとそもそも解答できないということになってしまいます。

まずは英検準1級までのリスニングを問題なく聞き取れるように練習してから、生の英語にできるだけ多く触れていきましょう。
過去には下記のサイトから出題されています。
BBC 6minutes English
National Public Radio
TED
その他、東京大学でもリスニング問題が出題されているので練習用として使用してもよさそうです。

配点が一番大きいので早めに語彙、文法、語法は頭にいれてリスニング対策に移っていきましょう。
出題のレベルは非常に高いので直前にやっても間に合いません。

・自由英作文
リスニングで聞いた講義内容を聞いて自分の意見を英語で論述していく問題です。
意見→内容→結論という自由英作文の基本的な流れを踏まえながら書いていきます。
講義内容を参考にしながらという文言は書いていないときもありますが、基本的に講義の内容を英作文の中に入れながら書いていきましょう。
テーマや語数を考えると英検1級のライティング問題が良い練習になります。
ちょうど英検1級のライティングも20分前後で解答する必要がありますので、時間的にもちょうど良いでしょう。
模範解答をみて表現の仕方や構成を吸収していくのも効果的です。

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