法政大学 T日程(統一日程)の国語対策

本記事では法政大学 T日程(統一日程)の国語対策について記載しています。

国語の試験時間は文学部日本文学科90分その他の学部60分です。

目標得点率は70~75%以上に設定して勉強しましょう。

T日程(統一日程)の情報

法政大学の公式サイトを参照してください。

各項目の傾向と対策

大問は全部で5つです。(文学部日本文学科以外は3つです)
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2024年度
・日本語知識問題
1. 傍線部の意味に最も近いもの×2
2. 文章の中の傍線部の表現で誤った使い方をしているもの
3. ことわざ、四字熟語の空所補充問題×2
・現代文
出典:「朱鷺」『短章集』
1. 波線部の意味に近いもの、漢字問題
2. 傍線部の意味
3. 文学知識
4. 傍線部に関する問題
5. 抜き出し問題
6. 傍線部に関する問題(当てはまらないもの)
7. 筆者の考えに合致するもの
8. 記述説明問題(30字以上40字以内)
・現代文
出典:『未来倫理』戸谷洋志
1. 傍線部の説明
2. 傍線部の説明
3. 傍線部の理由
4. 傍線部の説明
5. 空所補充問題
6. 傍線部の説明
7. 内容一致
8. 記述説明問題(20字以上30字以内)
・古文
出典:『古今著聞集』
1. 二重傍線部の文法的説明×3
2. 空所補充問題×2
3. 抜き出し問題
4. 傍線部の意味
5. 傍線部の意味
6. 記述説明問題
7. 文学史
・漢文
出典:「妬記」
1. 傍線部の読み方×3(記述)
2. 傍線部の意味
3. 傍線部の意味
4. 返り点をつける
5. 記述説明問題(10字以上20字以内)
2023年度2022年度2021年度
・日本語知識問題
1. 傍線部の意味に最も近いもの×2
2. ことわざ、四字熟語の空所補充問題×3
・日本語知識問題
1. 傍線部の意味に最も近いもの×2
2. ことわざ、四字熟語の空所補充問題×3
・日本語知識問題
1. 四字熟語の意味×2
2. 名作家の著作×2
3. ことわざの空所補充問題×4
・現代文
出典:『共感の正体』山竹伸二
1. 漢字問題×2
2. 傍線部に関する問題
3. 傍線部に関連する段落
4. 傍線部に関する問題
5. 傍線部に関する問題
6. 空所補充問題
7. 記述説明問題(25字以上35字以内)
・現代文
出典:「第五章 ゆかしきは『おくのほそ道』」
1. 二重傍線部の意味、熟語
2. 傍線部の説明
3. 文中の俳句について
4. 本文の叙述の特徴として当てはまらないもの
5. 筆者の考えや思いと合致しているもの
6. 記述説明問題(35字以上45字以内)
・現代文
出典:「誰のための書店」
1. 傍線部の理由
2. 傍線部を具体的に説明した段落
3. ある語句の文中での意味
4. 傍線部に関する問題
5. 空所補充問題
6. 記述説明問題(40字以上50字以内)
・現代文
出典:『視覚化する味覚』
1. 漢字の意味×2
2. 傍線部の理由
3. 傍線部の理由
4. 空所補充問題
5. 傍線部に関する問題
6. 内容一致
7. 記述説明問題(30字以上40字以内)
・現代文
出典:「現実の異世界ー「かもしれない」領域のフィールドワーク
1. 傍線部の説明
2. 傍線部の説明
3. 二重傍線部の差異の説明
4. 記述説明問題(35字以上45字以内)
5. 内容一致
・現代文
出典:『宇宙は無限か有限か』松原隆彦
1. 傍線部の理由
2. 傍線部が指していること
3. 傍線部に関する問題×2
4. 空所補充問題×2
5. 傍線部の説明
6. 記述説明問題(40字以上50字以内)
・古文
出典:『正徹物語』
1. 空所補充問題×2(記述)
2. 傍線部の教えの趣旨
3. 傍線部の解釈
4. 傍線部の意味に近似する表現
5. 和歌上達の要素
6. 記述説明問題
7. 文学史
・古文
出典:古活字本『平治物語』
1. 波線部のうち自発表現に該当するもの
2. 傍線部の解釈×2
3. 空所補充問題
4. 抜き出し問題
5. 二重傍線部の内容
6. 文学史
・古文
出典:『俊頼髄脳』
1. 傍線部の解釈
2. 傍線部はどのようなことか
3. 空所補充問題
4. 傍線部の解釈
5. 記述説明問題
6. 文学知識
・漢文
出典:『後漢書』
1. 傍線部の読み方×3
2. 傍線部の意味
3. 返り点をつける
4. 傍線部の解釈
5. 記述説明問題(10字以上20字以内)
・漢文
出典:『蒙求』
1. 傍線部の読み方×3(記述)
2. 傍線部の解釈
3. 傍線部の解釈
4. 記述説明問題
・漢文
出典:『笑賛』
1. 波線部の読み方×2
2. 傍線部の書き下し文
3. 空所補充問題
4. 傍線部の現代語訳(記述)
5. 傍線部の意味

知識問題、現代文2題、古文、漢文という構成です。文学部日本文学科は古典まで必要がありますが、それ以外の学部は知識問題、現代文のみです。
毎回、記述説明問題があるため短時間で簡潔にまとめる練習をしていきましょう。

●問題別の分析
・日本語知識問題
語彙、ことわざ、四字熟語、故事成語などに関する問題が出題されます。
漢字を覚えるときにその意味をあわせて覚えたり、国語便覧などを使って基本的なことわざ、四字熟語、故事成語などの漢字や意味を覚えておきましょう。

・現代文
設問は傍線部や波線部に関する問題、文学に関する問題、記述説明問題などが出題されます。
傍線部や波線部に関する問題と記述説明問題は共通して、文中の言葉や語句、内容について「要するに何を言っているのか」を確定させる点です。それが選択肢の形で言語化されている中から選ぶか、自分で説明するかの違いです。

現代文の勉強をするときにはまず精読を心がけましょう。接続詞や指示語がどういう効果を発揮しているか、傍線部とその周辺では何をテーマに述べているかを丁寧に確定していく練習が必要です。
過去問演習では制限時間を設けて素早く判断する能力をつけていきましょう。

・古文
設問は文法問題、内容に関する問題、記述説明問題、文学史などが出題されます。
古文は古文単語、古文文法の他、和歌修辞、文学史、古文常識を身につけ、基本的な読解力を上げていく必要があります。
文章を解釈するときは、指示語があれば具体的な内容をつかむこと、主語と目的語を把握することが重要です。
主語がないという点が苦手となってしまう理由の一つなので、普段の読解練習のときから氏名や官職などによって変わる敬語表現の把握を徹底したり、日記や随筆などであれば筆者が作品の中に登場している可能性があるので、これらの点を意識して勉強していきましょう。

・漢文
設問は波線部の読み方、意味を問う問題、返り点をつける問題、傍線部の解釈、記述説明問題などが出題されます。
漢文は漢字の知識や句法を頭に入れて(入れつつ)読解の練習をしていきましょう。古文と同じように主語や目的語が省略されている可能性があるので、明確にして記述説明していきましょう。
漢字から状況や伝えたいことを想像する能力が必要なので共通テストなど多様な問題に触れておきましょう。

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