大阪公立大学(前期日程)の国語対策

本記事では大阪公立大学(前期日程)の国語対策について記載しています。

大阪公立大学の国語は文学部が120分、現代システム科学域、法学部、経済学部、商学部、看護学部、生活科学部は90分です。

配点は下記の通りです。

学部配点
法学部300点
現代システム科学域、文学部、看護学部200点
商学部160点
経済学部、生活科学部150点

目標得点率は70%以上に設定して勉強していきましょう。

大阪公立大学の入試情報

大阪公立大学の公式サイトをご参照ください。

各項目の傾向と対策

大問は文学部が3つ、現代システム科学域、法学部、経済学部、商学部、看護学部、生活科学部は2つです。
大問ごとの問題と構成は下の表を参照してください。

2024年度2023年度
第一問・現代文(50点)
出典:『ブラームス・ヴァリエーション』新保祐司
1. 傍線部の意味を説明する
2. 傍線部に関する記述説明問題×2
3. 傍線部が指す内容を説明する(25字以内)
4. 傍線部に関する記述説明問題
5. 傍線部の意味の説明する
・現代文(50点)
出典:『舞台のかすみが晴れるころ』有松遼一
1. 傍線部の理由を説明する
2. 傍線部について説明する
3. 傍線部について説明する
4. 傍線部について説明する
5. 傍線部について説明する
第二問・現代文(50点)
出典:『懺悔』トルストイ
1. 漢字問題×2
2. 空所補充問題(記述)
3. 空所補充問題(記述)
4. 傍線部について説明する
5. 傍線部の理由を説明する
6. 傍線部について説明する
7. 傍線部について説明する
・現代文(50点)
出典:『死刑制度と刑罰理論ー死刑はなぜ問題なのか』井田良
1. 漢字問題×3
2. 傍線部の理由を説明する
3. 言い換えている場所を抜き出す
4. 傍線部について説明する
5. 傍線部について説明する
6. 傍線部について説明する
7. 傍線部について説明する
第三問・古典(100点)
A. 古文
出典:『枕草子』
1. 傍線部の現代語訳×4
2. 傍線部の現代語訳
3. 傍線部について説明する×2
4. 傍線部の主語
5. 傍線部はどのような人を指すか
6. 傍線部について説明する
7. 傍線部について説明する

B. 漢文
出典:『墨子』
1. 傍線部を書き下し文にする
2. 傍線部について説明する
3. 傍線部の現代語訳
4. 傍線部に関して説明する
・古典(100点)
A. 古文
出典:『住吉物語』
1. 傍線部の現代語訳×5
2. 傍線部の行為について説明する
3. 掛詞の説明
4. 傍線部の理由を説明する
5. 傍線部の後に略されている語句を補う
6. 傍線部の現代語訳
7. 傍線部の理由を説明する
8. 傍線部の趣旨を説明する

B. 漢文
出典:『荀子』
1. 傍線部は何の喩えかを抜き出す
2. 傍線部を書き下し文にする
3. 傍線部の現代語訳
4. 傍線部は何の喩えか
5. 傍線部について説明する

現代システム科学域、法学部、経済学部、商学部、看護学部、生活科学部は現代文が2題、文学部は現代文が2題、古典が1題という構成です。古典には古文と漢文が含まれます。
基本的に記述説明問題が大半を占めており、文章の内容を理解しているかが問われます。

●現代文
漢字問題、傍線部に関する問題が出題されます。
漢字問題は標準的なレベルなので、『漢字マスター1800+』などの漢字問題集を1、2冊仕上げれば対策できます。

傍線部に関する問題は、傍線部の理解と理解したことを言語化する能力が試されます。
「こうすれば解答できる」というものはなく、文章を徹底的に理解する練習を積んでいくことが必要です。
基本的に記述するときに把握する必要がある箇所は傍線部の遠い場所、近い場所、分散しているのどれかですが、これをわかったからといって満足に解答できるとは限りません。
解答する際は文中の言葉を利用する他、自分でわかりやすく言い換えて添削する人に「自分は文章を理解している」ということを伝える必要があります。
文章の徹底理解、解答作成の際に論理性があり、わかりやすい文を書けているのかを丁寧に確認していきましょう。

●古典
古文は記述の練習を始める前に、古文単語、古文文法の他、和歌修辞、文学史、古文常識を身につけ、基本的な読解力を上げていく必要があります。
文章を解釈するときは、指示語があれば具体的な内容をつかむこと、主語と目的語を把握することが重要です。
主語がないという点が苦手となってしまう理由の一つなので、普段の読解練習のときから氏名や官職などによって変わる敬語表現の把握を徹底したり、日記や随筆などであれば筆者が作品の中に登場している可能性があるので、これらの点を意識して勉強していきましょう。

漢文は漢字の知識や句法を頭に入れて(入れつつ)読解の練習をしていきましょう。
書き下し文にする問題は頻出なので、正確な知識を身につけるようにしてください。
古文と同じように主語や目的語が省略されている可能性があるので、明確にして記述説明していきましょう。

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