共通テスト 情報Ⅰ対策
2025年度の共通テストから新たに情報Ⅰが追加されます。
情報Ⅰの概要
基本的な共通テスト 情報Ⅰの内容は下記の通りです。
・情報Ⅰの学習内容
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
・試作問題の構成
配点 | 100点 |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 大問4題・小問19問 |
・出題内容
問題番号 | 選択方法 | 出題内容 | 配点 | |
大問1 | 問1 | 全問必答 | 情報社会の問題解決 | 4 |
問2 | 情報通信ネットワークとデータの活用 | 6 | ||
問3 | コンピュータとプログラミング | 6 | ||
問4 | コミュニケーションと情報デザイン | 4 | ||
大問2 | A | 情報社会の問題解決 コミュニケーションと情報デザイン | 15 | |
B | コンピュータとプログラミング | 15 | ||
大問3 | コンピュータとプログラミング | 25 | ||
大問4 | 情報通信ネットワークとデータの活用 | 25 | ||
合計 | 100 |
情報Ⅰの具体的な対策
他科目と同じように知識を直接問うような問題は少なく、知識を用いて考察できるか、資料やデータを読み解いて適切な処理ができるかなどが問われます。
だからといって知識が不要ということではなく、教科書や参考書に書いてあることを頭に入れていることが前提となっています。
試作問題では下記のような問題が出題されています。
大問2では二次元コードの仕組みと規則性について考察する問題、文化祭の模擬店の待ち状況という場面で乱数を発生させる確率モデルのシミュレーションの結果から読みとれること、変数が変化したときの結果を考察する問題が出題されています。
大問3では代金の上手な払い方を考えるという題材でプログラムについて考察する問題が出題されています。
大問4では国が実施した統計調査をもとにデータ分析をしたり、グラフなどから読み取れることを考察する問題が出題されています。
前半は知識を問う問題が中心で後半は考察問題が中心になっています。
中でもコンピュータとプログラミングの配点が高く(46点)、プログラミングの対策をしない限り高得点はとれない構成になっています。
また、箱ひげ図や散布図などの出題されているので数学ⅠAのデータ分析、2進数の計算に関する内容は事前に理解しておきましょう。
共通テスト情報Ⅰで使用するプログラミング言語は公平性を保つために共通テストのみに使用される疑似言語になります。
詳細は大学入試センターの「共通テスト手順記述標準言語(DNCL)」を参照してください。
一般的にはJaveScriptやPythonなどのプログラミング言語を使いますが共通テストでは使わないので注意してください。
実際にプログラミングをしてみたい人はGoogle ColaboratoryでPythonを使って記述してみましょう。
参考書などを参照しながら実際にプログラミングをやってみることで仕組みをより深く理解することができます。
2025年度受験生にとっては過去問が存在しない未知数の試験であり、2026年度以降の受験生でも情報量が少ないということもあるので、国公立を受験する高校1~2年生は受験勉強が本格化する前に簡単な参考書を1冊、高校3年生になるまでに読んでおくことをオススメします。
2025年度に受験する高校生は配点の大きいプログラミングの勉強だけでも早めにやり始めるといいでしょう。
また試作問題や各予備校が出している模試問題集は入手できる分をできるだけ多くやってみてください。