MARCHの全学部日程を徹底比較!

2023年11月15日

本記事では明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の全学部日程倍率、合格最低点の観点から比較をしています。

全学部日程とは一度に複数の学部・学科を併願することができる方式です。

*学習院大学には全学部日程がありません。
*立教大学は英語が英語外部試験もしくは共通テストの点数が反映されます。
*立教大学では合格最低点が公開されていません。
*中央大学は6学部共通選抜という名称で法学部、経済学部、商学部、文学部、総合政策学部、国際経営学部が含まれます。
*法政大学はT方式という形式です。文学部日本文学科は国語(古文・漢文の出題あり)と小論文、文学部地理学科は英語と地理B、左記以外の文系学部は英語と数学ⅠAⅡB or 国語(古文・漢文の出題なし)、情報科・理工学部、デザイン工学部建築・都市環境デザイン工学科は英語と数学ⅠAⅡBⅢ、デザイン工学部システムデザイン学科、生命科学部は英語と数学ⅠAⅡBです。

倍率が高い学部・学科

各大学の直近3年分(2023年度、2022年度、2021年度)の倍率を調査しました。
明治大学全体の平均倍率は5.2倍、青山学院大学全体の平均倍率は5.9倍、立教大学の平均倍率は4.2倍、中央大学の平均倍率は4.2倍、法政大学の平均倍率は7.0倍です。
*明治大学、青山学院大学、法政大学は7.0倍以上、立教大学、中央大学は6.0倍以上を高倍率として選定しました。

・明治大学

学部・学科平均の倍率
経営学部(3科目受験)9.8
経営学部(英語4技能3科目受験)11.0
情報コミュニケーション学部8.0
国際日本学部(3科目受験)10.2
国際日本学部(英語4技能3科目受験)7.0
総合数理学部 先端メディアサイエンス学科(3科目受験)10.6
総合数理学部 先端メディアサイエンス学科(英語4技能4科目受験)9.8
出典:明治大学の公式サイト https://www.meiji.ac.jp/exam/information/data/index.html

・青山学院大学

学部・学科平均の倍率
文学部 英米文学科11.6
文学部 比較芸術学科7.7
経済学部 経済学科7.6
経済学部 現代経済デザイン学科7.2
経営学部 経営学科8.6
経営学部 マーケティング学科8.9
国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科8.1
理工学部 情報テクノロジー学科9.2
出典:青山学院大学の公式サイト https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/guide/

・立教大学

学部・学科平均の倍率
異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科7.6
経営学部 経営学科6.9
現代心理学部 心理学科7.8
現代心理学部 映像身体学科6.0
出典:立教大学の公式サイト https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/data.html

・中央大学

学部・学科平均の倍率
法学部 法律学科(3教科型)8.3
経済学部 経済情報システム学科6.6
経済学部 公共・環境経済学科6.8
文学部 人文社会学科 学びパスポートプログラム7.1
出典:中央大学の公式サイト https://www.chuo-u.ac.jp/connect/admission/data/

・法政大学

学部・学科平均の倍率
文学部 哲学科7.6
文学部 英文学科8.0
文学部 史学科7.7
文学部 心理学科15.9
社会学部 メディア社会学科7.5
経営学部 経営学科8.6
経営学部 市場経営学科7.9
国際文化学部 国際文化学科9.3
キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科8.4
スポーツ健康学部 スポーツ健康学科7.0
情報科学部 コンピュータ科学科9.4
情報科学部 ディジタルメディア学科10.6
デザイン工学部 建築学科7.8
デザイン工学部 システムデザイン学科10.1
理工学部 経営システム工学科7.2
出典:法政大学の公式サイト https://nyushi.hosei.ac.jp/nyushi/data

倍率が低い学部・学科

各大学の直近3年分(2023年度、2022年度、2021年度)の倍率を調査しました。
明治大学全体の平均倍率は5.2倍、青山学院大学全体の平均倍率は5.9倍、立教大学の平均倍率は4.2倍、中央大学の平均倍率は4.2倍、法政大学の平均倍率は7.0倍です。
*明治大学、立教大学、中央大学は3.0倍以下、青山学院大学は4.0倍以下、法政大学は5.0倍以下を高倍率として選定しました。

・明治大学

学部・学科平均の倍率
理工学部 生命電気電子学科 電気電子工学専攻2.8
理工学部 生命電気電子学科 生命理工学専攻2.5
理工学部 機械工学科3.0
理工学部 機械情報工学科2.8
理工学部 応用化学科2.9
理工学部 数学科3.0
出典:明治大学の公式サイト https://www.meiji.ac.jp/exam/information/data/index.html

・青山学院大学

学部・学科倍率
法学部 法学科3.5
理工学部 物理学科3.0
理工学部 数理サイエンス学科2.7
理工学部 電気電子工学科4.0
地域共生学部3.2
コミュニティ人間科学部3.5
出典:青山学院大学の公式サイト https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/guide/

・立教大学

学部・学科倍率
理学部 数学科2.9
理学部 化学科3.0
出典:立教大学の公式サイト https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/data.html

・中央大学

学部・学科倍率
法学部 法律学科(4教科型)2.4
法学部 政治学科(4教科型)1.4
法学部 国際企業関係法学科(3教科型)2.7
文学部 人文社会学科 英語文学文化専攻3.0
文学部 人文社会学科 ドイツ語文学文化専攻2.8
文学部 人文社会学科 中国言語文化専攻3.0
総合政策学部 国際政策文化学科2.7
国際経営学部(4教科型)2.9
出典:中央大学の公式サイト https://www.chuo-u.ac.jp/connect/admission/data/

・法政大学

学部・学科倍率
文学部 地理学科4.8
経済学部 国際経済学科4.7
理工学部 機械工学科4.6
理工学部 電気電子工学科4.6
理工学部 創生科学科4.5
生命科学部 環境応用化学科4.9
生命科学部 応用植物科学科4.7
出典:法政大学の公式サイト https://nyushi.hosei.ac.jp/nyushi/data

合格最低点の得点率が高い学部・学科

各大学の直近3年分(2023年度、2022年度、2021年度)の合格最低点の得点率を調査しました。
明治大学全体の平均得点率は72.7%、青山学院大学全体の平均得点率は76.0%、中央大学の平均得点率は58.8%、法政大学の平均得点率は65.1%です。
*明治大学、青山学院大学は80%以上、法政大学は70%以上、中央大学は60%以上を高得点率として選定しました。

・明治大学

学部・学科平均の得点率
農学部 生命科学科(英語4技能3科目受験)82.3%
農学部 食料環境政策学科(英語4技能3科目受験)80.3%
経営学部 (英語4技能3科目受験)87.0%
国際日本学部(英語4技能3科目受験)87.3%
総合数理学部 先端メディアサイエンス(英語4技能4科目受験)80.5%
出典:明治大学の公式サイト https://www.meiji.ac.jp/exam/information/data/index.html

・青山学院大学

学部・学科平均の得点率
文学部 英米文学科81.8%
経済学部 経済学科80.4%
経営学部 経営学科80.5%
経営学部 マーケティング学科81.3%
国際政治経済学部 国際政治学科82.2%
国際政治経済学部 国際経済学科82.8%
国際政治経済 国際コミュニケーション学科82.1%
総合文化政策学部80.5%
出典:青山学院大学の公式サイト https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/guide/

・中央大学

学部・学科平均の得点率
法学部 国際企業関係法学科(4教科型)63.4%
法学部 法律学科(3教科型)67.2%
法学部 国際企業関係法学科(3教科型)65.3%
法学部 政治学科(3教科型)64.1%
文学部 人文社会学科 日本史学専攻61.5%
総合政策学部 政策科学科60.3%
国際経営学部 4教科型60.9%
国際経営学部 3教科型63.6%
出典:中央大学の公式サイト https://www.chuo-u.ac.jp/connect/admission/data/

・法政大学

学部・学科平均の得点率
文学部 哲学科73.5%
文学部 心理学科70.4%
国際文化学部 国際文化学科70.9%
出典:法政大学の公式サイト https://nyushi.hosei.ac.jp/nyushi/data

男子にプラスして女子の人気の高い文学部、就職や資格取得などに向けた実用的な能力、スキル、感覚を身につけられそうな国際系学部、経済・経営系学部、情報系の学部が人気です。
中央大学については法学部が看板学部かつ司法試験でも結果を出しているため例外的に人気です。
ただ、中央大学法学部法律学科の倍率は減少傾向であり、政治学科はわずかに上昇しています。
一方で理工系の数学、物理、工学系の倍率は低く、法学部は中央大学を除いて倍率が低くなる傾向になります。

明治大学と法政大学の全学部日程は試験日が同じなので、まずは過去問の適正を確認しましょう。
明治大学は合格最低点が高くなる傾向にあり、法政大学は倍率が高くなる傾向にあります。
ただ、法政大学は2教科での受験ができ、合格最低点が低めなので、国公立や早慶を志望しているものの明治大学の全学部日程には自信がない受験生は法政大学のT方式を受験した方がいいです。

青山学院大学は問題が基本的なもので構成されているため、合格最低点が非常に高いです。苦手な科目があることは許されません。
これから難しくなっていくかもしれませんが、よほど過去問で手応えがない限りは避けた方がいいでしょう。

立教大学は英検準1級を取得した状態が理想的です。
日程は複数あるもののほとんどの受験生が1回目で合格しています。

学部の日程(こちらで参照できます)と倍率・得点率を考えて全学部日程のスケジュールを組んでいきましょう。