学習院大学(経済学部・コア試験)の英語対策

2023年5月15日

本記事では学習院大学の経済学部・コア試験の英語対策について記載しています。

学習院大学はコア試験とプラス試験があり、コア試験が従来通りの学部別の個別試験で、プラス試験は他学部のコア試験で選抜をおこなう試験です。

プラス試験は同一学部を2回受験することができたり、試験日選択の幅ができるなどのメリットがあります。

経済学部・コア試験の英語の試験時間は90分で、配点は150点満点です。

目標得点率は80%以上に設定して対策していきましょう。

各項目の傾向と対策

●全体の傾向
大問は全部で7題です。
長文読解が2題、文章中の空所補充、文中の空所補充、正誤問題、対話中の空所補充、和文英訳という構成です。
全体的にGMARCHの中では難易度が低く、あまり失点は許されません。私立大学では珍しく記述問題があるなど、問題の種類が豊富なので、各設問に応じた対策をとっていきましょう。

●長文読解(大問1、2)
700語程度の文章が2題出題されます。
設問は下線部の意味に近いものを選ぶ問題、空所補充、下線部と同じ意味を表わす表現を書き抜く問題、字数制限のある和訳問題、内容一致(不一致)、下線部の理由として正しいものを選ぶ問題、文中の整序問題が主となっています。
難しい文法や単語はあまり使用されていませんが、文の量が多いので時間配分に気を配りましょう。

下線部の意味に近いものを選ぶ問題は下線部内にわからない単語があっても、前後関係から推測することができます。特に後ろ側に具体的な内容が書かれていることが多いので、ヒントとして活用していきましょう。

選択肢は4つありますが、正解となる選択肢と他の選択肢が逆のことを述べていることもあり、一つだけ意味合いの違う選択肢にターゲットをしぼっておくというのも1つのテクニックです。

下線部と同じ意味を表わす表現を他の段落から書き抜く(もしくは初めと終わりの語句を書く)問題は、下線部をまず日本語に訳し、「つまりどういうことなのか」を理解した上で探していきます。問題によっては1文の中の1部を書き出すものもあるので、どこからどこまでなのかを確定させる必要があります。

字数制限のある和訳問題は下線部がひかれている部分の一部を和訳する問題ですが、単純に単語を日本語にしていくのではなく、必ず文脈を意識して和訳していきましょう。
代名詞が指すものを明示して和訳する問題もあるので、適当に訳すのはだめです。

内容一致問題はおおむね一段落目から順番に確認できるものです。
回答する選択肢は2つなので、過不足なくマークするようにしましょう。
消去法を駆使して、残った選択肢で判断すると時間短縮になります。

●文章中の空所補充問題(大問3)
文章中の文脈に合うように語句を空所に入れていく問題です。
基本的には意味を考えて回答しますが、文法問題の要素もあります。
選択肢を見る前に、ある程度意味を推測し、その後選択肢を検討していきましょう。

●文中の空所補充問題(大問4)
語法とイディオムから出題されます。
標準的な問題集を完成させておけば難なく対応することができます。

●正誤問題(大問5)
主に文法、語彙、語法の観点から出題されます。
文法は時制、分詞、受け身、関係詞、形容詞、副詞などから出題されます。

●対話文中の空所補充問題(大問6)
対話文の形式をとっていますが、実際は文法問題です。
AとBのやりとりをもとに適した表現を入れていきましょう。
ここは知っているか知らないかなので、標準的な問題集にのっている表現はすべて覚えていきましょう。

●和文英訳(大問7)
2020年度までは大部分を英訳する問題でしたが、2021年度から空所補充という形で出題されています。イディオムと語法の知識を活かし、文法にも気をつけて回答します。
文法は3人称単数や時制などです。この問題も表現を知らないと空欄で提出することになるので、イディオムや語法は確実に覚えていきましょう。