注意すべき予備校講師の特徴3選

予備校にはさまざまなタイプの講師がいます。

基本的には教えている教科のプロであり、アドバイスは素直に聞いた方が点数は伸びていきます。

僕自身、現代文の講師の話していた勉強法を愚直に続けていたら偏差値が10以上伸びました。
関連記事:現代文の勉強法はあります【国語の偏差値を10上げた勉強法を公開!】

しかし、中には注意すべき予備校講師がいて、最悪お金と時間と労力の無駄になってしまいます。

本記事ではそんな注意すべき予備校講師について話をしていきます。

とにかく高圧的で一定基準に満たない大学を馬鹿にしている

僕が予備校に通っていた時に実際にいた予備校講師の話です。

態度がとにかく高圧的で90分ある授業の7割強が説教でした。

「この程度の問題解けない奴は受からない」などの発言が多く、気に食わないことがあるとピンマイクをつかって怒鳴り散らす講師でした。

とにかく細かく、帽子をかぶっていたら怒鳴られるし、シャーペンを一度でも机に置いて授業を聞くと、その都度中断して「ペンもっていないってことは俺の授業が全部わかったってことだよな!?」と怒鳴ります。

ほとんど授業の内容が入ってこず、もちろんクレームも多いのですが、そのたび「俺の授業は説教込みだから」といってまったく聞き入れません。

さらに、「GMARCH以下は人生終わりだよ」といって一定基準に満たない大学を猛烈に批判します。
*GMARCHとは「学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政」を指します。

厄介なことに、ここまでクセが強いと一定のファンがいるので、「自分が間違っているのではないか」と思ってしまいます。

しかし、これだけは忘れてほしくないのは「予備校講師の仕事は受験生が効率的に勉強できて、かつ結果を残せるように導くこと」です。

長時間説教されれば委縮してしまい効率も落ちますし、授業のほとんどが説教であれば、少なくともその講師の力で結果が残せるとはいえません。

「この講師はおかしいのではないか?」と思っているあなたは間違っていません。

自分がやったことを100%強要してくる

「自分は受験生時代にこれだけやったのだから、お前もこれだけやれ」と強要してくるタイプです。

予備校講師の仕事は「効率よく勉強させて結果をだせるように導くこと」ですので、自分がやったことをそのまま強要してくるのは仕事をしていないのと同じです。

「自分はたくさんやったけど、君たちはこれだけでいいよ」と自信をもっていえるのが有能な予備校講師です。

そもそも、100%強要するということは実際の試験問題を研究していない可能性が高いです。

あらゆる大学の過去問を研究していれば確実に効率のいい勉強法が見つかります。

なぜなら攻めるべきポイントがわかるからです。

受験生はそんなにたくさん問題を解く時間がなく、攻めるべきポイントが正確にわかりませんので、そこは研究してきた予備校講師が教えるべきです。

余談ですがなぜ予備校講師なのにもかかわらず、試験問題の研究をしない人がいるのかというと、予備校講師が人気商売だと考えているからです。

事実、授業内容はどうでもよくて「あの先生の話が面白いらしいから受講したい」と思う受験生が多いので人気商売になるのもわかります。

しかし、そういう講師は受験生のうしろに子どもに結果を出してほしいと思いお金を投資している親御さんの姿がみえているのでしょうか。

生徒の人気獲得に走る予備校講師は生徒の親御さんが同席していても同じ授業をするのでしょうか?

内容はおもしろいけど、とにかく点数に結びつかない授業って必要ですか?

楽そうな勉強法をすすめてくる

本当は勉強しなければいけないところなのに、「それは勉強しなくていいよ」と適当にアドバイスしてくる講師もダメです。

英語を例にすると「文法問題はあまり出題されないから勉強しなくてもいい」などです。

たしかに文法・語法・熟語問題において文法の問題が占める割合は少ないので、このアドバイスは一見あっていそうですが、まったく筋違いです

文法知識は長文を読むとき、英語の音声を聞くとき、英作文を書くときなどに役立ちますし、逆に知らないとまったく成績があがりません。

受験に限らず多くのことにいえるのですが、一見あってそうで実行するのが簡単なことはだいたい間違っています

知識や経験の少ない高校生だと簡単にだまされてしまいますので、たくさん情報をあつめて正しい判断をしていきましょう。

高校生は「自分がまだ未熟であること」を知ろう

はっきりいって高校生をだますのは簡単なことです。

そう断言できるほど高校生には知識や経験がありません。

もちろん鋭い高校生もいますが、だいたいは予備校講師の言うことをすべて鵜呑みにして、もっといえばダメな講師に心酔してしまうこともあります。

ギリシアの哲学者ソクラテスの有名な言葉として「無知の知」というものがあります。

「自分は何も知らないのだ」と自分で認めている人こそ真に知に至る出発点に立っているということです。

たくさんの情報をあつめて、自分で試せるものは試して、ダメそうだったら変えてという行動を繰り返すことで自分にあった勉強法がみつかり、成績が伸びていきます。

予備校講師は早く正しい勉強法を見つけるためのサポートをすることが仕事です。

受験生が主役であることを忘れて、自分の力を誇示したり、ありえない勉強法をすすめてくるのは論外なのです。