浪人はできるだけ避けたほうがいい3つの理由と対策
近年、受験生の安定志向が強まり、浪人を選択してまで志望大学に進学する人が少なくなってきました。
僕は1年間の浪人生活を経て早稲田大学に進学することができましたが、僕自身も浪人をしてまで大学に進学する必要がないと考えています。
本記事では浪人はできるだけ避けるべき3つの理由と浪人をしないための対策をお伝えします。
浪人生の60~70%が志望大学に合格できない
「浪人生は1年間プラスで勉強するから現役時代に受からなかった大学に合格するはずだ」と思っている人が多いです。
しかし、実態は大きく異なります。
実は浪人をしても60~70%は志望大学に合格することができません。
ほとんどが現役時代と同じかそれ以下で、第一志望大学に合格するのは全体の10~20%です。
こちらの記事にも書きましたが、浪人をしてしまう人は基本的に自分に甘い人が多いです。
不合格になった瞬間は悔しい気持ちがあるのですが、時間がたつにつれ悔しい気持ちは消え去り、現役時代と同じ過ちをしてしまうのです。
また、浪人生は高校生より自由な生活が送れるため、怠惰な生活になる可能性が高いのです。
厳しい言い方になりますが、浪人を選んだところで志望大学に合格する見込みは薄いです。
難関大学卒の肩書は万能ではない
だんだんと少なくなってきているとは思いますが、まだ「難関大学を卒業すればいい会社に就職できるはずだ」と考えている人がいます。
しかし、難関大学卒の肩書はそこまで万能ではありません。
僕が就職活動をしているときは、いわゆる学歴フィルターは存在しました。
ある大学からはエントリーすらできない仕様になっているということはよくあります。
また、大手企業は特定大学限定の説明会を開催したりしていました。
以上のような話を聞くと「やっぱり難関大学に行った方が有利じゃないか」と思うかもしれません。
それでは学歴フィルターをくぐり抜けたあとの世界を想像してみてください。
スタートラインにいるのは、すべて難関大学の学生です。
僕は早稲田大学出身ですので学歴フィルターをくぐり抜けた先を見ることができましたが、面接やグループディスカッションなどでは高度な議論が展開されました。
聞かれていることとまったく違うことを答えたりはしませんし、ほとんどの人が自信に満ちあふれています。
難関大学卒ということは高度なことができて当たり前という世界に入り込めるということを指します。
けっして人が手に入れられないものを簡単に手に入れられるということではないのです。
大学入学後も自分を磨き続ける自信があれば、浪人してでも難関大学に入学する意義があります。
「大学時代は遊んで暮らしたい!」という人は自分の実力に見合った大学に現役で入学することをオススメします。
精神的にシンドイ
大きなプレッシャーの中で勉強という一つのことを1年間やり続けるという行為は思っているよりシンドイです。
僕自身かなり精神的に参ってしまい、原因不明のめまいに襲われて秋ごろは1日2時間程度しか勉強することができませんでした。
もちろん、どういう影響があるかは人それぞれなので断言することはできませんが、かなりメンタルが圧迫されます。
高校時代に現役で受かった友だちは大学生活をおう歌しています。
「自分だけなんでこんな目にあっているんだ…」とみじめな気分になってしまうこともあるでしょう。
精神的にタフであるか、やられてしまったときに持ち直せる調整力があるかでないと1年間を乗り切ることは難しいでしょう。
現役で受かるための対策
上記の文章を読んで「自分は絶対に現役で進学したい!」と考えるようになった人は下記の対策をやってみましょう。
・自分の実力を実績ベースで客観的にみつめる
冬頃に模試や大学の過去問を解いてみて合格最低点にまったく達していなければ、目標を下げましょう。
あくまで理想ではなく現実をみて判断します。
そうすることで無用な浪人を避けれる可能性が高まります。
・自分は自分と割り切る
精神論になってしまいますが、「自分は自分なんだ」と割り切ることが大切です。
ネットをのぞいてみると一部では「GMARCH以下は価値がない」など根拠不明な論説が流れています。
上記のような言説に惑わされずに自分の人生は自分で決めるんだという強い意志があれば冷静に受験勉強を進めることができます。
・行動することでしか物事を前に進めることができないと心得る
浪人をしてしまう人は夢の中にいるような状態の人が多いです。
「必死になって勉強したけどすべての大学に不合格で浪人した」というタイプはほとんどいません。
成績をあげたり志望大学に合格するためには勉強することという当たり前の原則にしたがって行動しましょう。
まとめ
浪人をできるだけ避けたほうがいい理由は…
・ほとんどの浪人生が志望大学に合格できないから
・難関大学卒の肩書は浪人して得る価値があるほど万能ではないから
・精神的にシンドくなる場合が多いから
浪人をしたからといって人生に大きな傷ができるわけではありませんが、費用対効果を考えるとお得ではないというのが結論です。
まずは現役で絶対に合格できるように対策しましょう。