本番で実力を出し切れない人の3つの特徴【改善方法伝授】
ふだんの勉強では問題をスラスラ解くことができるのに、試験本番になると緊張していつもの実力をまったく出すことができずに終わってしまう人はけっこう多いかと思います。
いつも一生懸命勉強しているのに本番で実力を出し切れないというのは、あまりにももったいない話です。
本番で実力を出し切れない人のために本記事では本番に弱い人の3つの特徴と対処法を書いています。
問題の解き方のシミュレーションをしていない
毎日問題を解いていると、だんだん慣れてきて、深く考えなくても解けるようになっていきます。
実はこの「深く考えない」というのが本番で実力を出せない原因のひとつなのです。
本番で緊張してしまう人は変にみがまえて、勝手に深く考えてしまう傾向にあります。
ふだんは深く考えていないのに本番では深く考えてしまうので、問題を解くときに余計な情報が目に入ってしまい、いつもの実力が出せないのです。
改善方法はふだんから問題の解き方を最初から最後までシミュレーションしておくことです。
習慣的に問題を解く人は回答するまでのプロセスが意外とあいまいです。
実はよくわかっていないのに、なんだか解けてしまっているということです。
問題を解くときに最初はどこに注目して、最後はどのように回答を出すのかをシミュレーションしておきましょう。
手順が決まっているので本番で緊張しても余計な情報は目に入ってきません。
問題集や過去問をつかって徹底的に準備しておきましょう。
知識が無意識化されていない
知識が無意識化されていないというのは「考えなくてもパッと知識を引き出すことができる状態」を指します。
例えとして英単語をつかって説明します。
dog
determine
“dog”は「犬」、”determine”は「~を決める」という意味です。
“dog”の方が圧倒的に早く意味を言えると思いますが、”determine”については意味を思い出すのに苦労したか、知らなかったかだと思います。
この場合、無意識化されている知識といえるのは”dog”の方です。
“determine”のような無意識化されていない知識(もちろん英語をしっかり勉強している人は無意識化されている単語だと思いますが)は試験本番では邪魔にしかなりません。
ふだんの勉強では、無意識化されていない単語が多少あっても脳が勝手に意味を推測しています。
しかし、本番は緊張で脳の動きがにぶるので、無意識化されていない知識がたくさんあると大パニックです。
改善方法は「無意識化されるまで何度も何度も反復する」ということです。
僕は「こめかみに銃を突き付けられた状態でも知識が出てくる」という状態を目指していました。
注)これはモノのたとえです。
今まさに命を奪われようとしている強烈な緊張感の中でも知識を出すことができるのであれば、受験本番は何の問題もないだろうという考えです。
おかげで試験本番ではいつもとまったく同じ実力を発揮することができました。
自分のために試験を受けていない
精神的な話ですが、本番で過度に緊張してしまう人は誰かのために勉強して試験を受けている傾向にあります。
例えば…
応援してくれる両親を喜ばせるため。
今まで親身になってくれた学校や塾の先生のため。
一緒にがんばってくれた友だちのため。
がんばる理由としてはとてもいいのですが、多くの人にとって、なぜ勉強をして試験を受けているのかというと、すべて自分の人生を豊かにするためですよね。
自分のがんばりに関係する人が多くなればなるほど、本番で自分を縛りつける鎖となってしまう人がいます。
ついつい人のために頑張ってしまう人は、人生の主役は自分自身なんだということを思い出してください。
自分のためだけに頑張ることができたら本番で緊張しないだろうし、本番でうまくいってから周りの人たちに感謝の気持ちを伝えても遅くはないはずです。
少なくとも勝負のときはすべて己のためにがんばりましょう。
まとめ
本番に弱い人は…
・解き方のシミュレーションをしよう!
・知識を無意識化しよう!
・自分のためにがんばろう!
いつもの実力を本番で発揮できるように考え方を変えていきましょう。