中学歴史と高校歴史のたった一つの大きな違い

中学生のときは歴史が得意だったのに、高校にはいって世界史や日本史が苦手になったという人は一定数いると思います。

とはいえ、数学のほうが圧倒的に苦手だから仕方なしに歴史を勉強しているけど、いくら勉強しても試験本番で点をとれないという人も一定数いると思います。

それは当たり前です。
中学で学習する歴史と高校で学習する歴史(世界史・日本史)は勉強法がまったく違うからです。

結論からいうと、中学歴史は丸暗記するだけで問題が解けましたが、高校歴史において丸暗記はゼッタイNGだからです。

丸暗記するだけで高得点をとることができた中学歴史

思い出してください。
中学のときは学校のワークや学校で配られたプリントの問題をひたすら解いていれば試験で点数がとれましたよね?

丸暗記すればいいだけなので、「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」みたいな語呂合わせをつくっていればOKでした。

定期テストはもちろんのこと、高校入試でも丸暗記すればOKという傾向があり、けっきょく中学を卒業するときまで歴史は丸暗記でいいんだという認識のまま高校に入ることになります。

暗記することが得意な人、プリントやワークをこなすのが好きな人は中学の歴史が得意だったと思います。

僕もクラスの誰よりも早くプリントを終わらすことに執着していたので中学の歴史が得意でした。

高校歴史は流れを理解することが必須

上述のとおり、中学まで丸暗記で問題を解くことができました。
しかし、高校歴史は丸暗記ではほとんどの問題が解けません

高校歴史は因果関係と流れをしっかりとらえることが必須なのです。

「いい国つくろう鎌倉幕府♪」では点がとれないということ。

・鎌倉幕府とは何か?
・なぜ鎌倉幕府が成立したのか?(いつ?どこで?)
・幕府と何か?
・幕府がつくられて世の中はどう変わった?
・源頼朝が何をしたのか?
・守護・地頭とは何か?
・征夷大将軍とは何か?
・朝廷や公家との関係性は?
・北条政子が何をした?
・なぜ滅亡したのか?
・1185年成立説と1192年成立説は何が違うのか?


「鎌倉幕府」というワードだけでこれだけの疑問が浮かぶのに、中学時代はこれらをほとんど無視して学習を進めるので丸暗記でOKだったのです。

入学試験でも多くの大学は丸暗記で解けるような問題は出しません。
センター試験の過去問をみれるサイトがあるのでアクセスしてみてください。
https://www.dnc.ac.jp/center/kako_shiken_jouhou/h30/jisshikekka/index.html

ものごとの時系列や内容、場所を把握していないとまともに点数がとれないということがわかると思います。

中には丸暗記してても解ける問題がありますが大きな得点源となることはありません。

“So What ?”(だから何?)の視点を忘れずに!

高校の歴史を勉強するときはだから何?の視点を忘れないようにしましょう。

1192年(1185年)に鎌倉幕府が成立しましたという事実だけでなく、「成立したから何?」「だからどうしたっていうんだ?」という疑問をもつべきです。

歴史の授業中に浮かんだ疑問は自分で調べて解決するか、先生に聞いて解決しましよう。(たまに「他の教科より楽だから」という理由で社会を教えている先生もいるので注意。そういう先生は教科書外の知識がかなり少ないので質問に答えられない可能性あり)

「だから何?」の姿勢は世界史でも日本史でも役に役に立ちますし、他の教科でも大切な考え方ですので、受験をきっかけに身につけてしまいましょう。

まとめ

中学歴史と高校歴史の大きな違いは…

中学歴史は丸暗記OKだけど、高校歴史は因果関係と流れをつかまないとNG!

So What?の視点をもって歴史学習を進めていきましょう。

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